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お外でご飯食べたい日|エッセイ

息子が「お外でご飯食べたい!」と言い出した。
保育参観の日はお昼ご飯どうする?と話していた時だ。

「あー、そうだね。そうしようか」
息子が外食したいというのははじめてのことだった。
うちは、遠い公園に行くときに途中でハンバーガーを買ったりすることはあるが、日常的には外食をしない家だ。だからこそ息子にとっても特別なのかもしれない。
「やったあ!!!!」
3歳児が飛び跳ねた。

いざその日になると、保育参観後に先生が「じゃあ今から給食の試食をします!」と言い出した。
あれ?そうだったっけ。寝耳に水だ。もしかしたら、プリントに書いてあったのに見逃したのかもしれない。
とても美味しいおこわのおにぎりで、家族全員ぺろりと食べてしまったが、夫が「お昼ご飯どうしようか…」と言い出した。
おにぎり食べたし、外食なんてしなくてもいい気がしている。
息子の顔をちらりと覗くと、ものすごく怒った顔をしていた。それもそうだ。約束が破られそうになっているのである。
仕方ない、予定通り行こうかと車を走らせた。

ここにしよう!
オムライス屋さんに決まった。まだ12時前でそこまで混んでおらず、すぐに座れた。
注文してオムライスが来るまでじっと座って待ち、楽しみだねえ。おもちゃ貰えるんだって!何にする?なんて話していると、すぐにオムライスが出てきた。

わあ。息子が目を輝かせる。
土日のお昼ご飯はオムライスを作ることもあるが、やっぱりお店のオムライスは特別美味しそうだ。心なしかたまごがキラキラしている。
ケチャップで書かれたアンパンマンの顔をすぐに崩し、自分でもりもりと食べた。外食パワー、すごい。
保育園でおにぎりを食べたのにお子様ランチも完食した。

あまり他所の子と比べるのは良くないと思うが、保育参観で「我が子…いい子過ぎる!」と感動したばかりだったので、家でももしかしたら無理していい子にしてるのかもと心配になる。

息子が「ママ、お外でご飯楽しかったねえ。また来ようね」とにっこり笑った。
そんなのお安い御用…だけど
保育園で食べたおにぎりと、さっき食べたオムライスでお腹がぱんぱんだ…。

息子がいい子過ぎて心配になる時がある。
そういうときは特に息子のお願いやわがままに、親の方がホッとする。
叶えられる願いでよかった、とは思いつつ…次来るときは、お腹をすかせて来よう。
うぷ。となりながら、また来ようねと約束した。

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