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短歌:雨と赤信号と

雨の日の赤信号が水に落ち歪むと聞こえるあの曲探す/銀猫
あめのひのあかしんごうがみずにおちゆがむときこえるあのきょくさがす

 前の記事に、嗅覚と記憶の話を少々書きましたが、

視覚と記憶も、しっかり結びついていると思います。

 この歌は、情景は詠んだままなのですが、雨の日の赤信号が水に落ちているのを見ると、決まって頭の中を流れていく曲があります。どこの赤信号でもそうなるのではなく、実家近くのとある交差点にある歩行者信号が、赤になったときだけです。しかも、自分が歩行者で、横断歩道で青になるのを待っているときだけ。

 現在、実家には100%クルマで出向きますから、いまとなってはこのシチュエーションに出会うのはとても確率が低い訳ですが。

 件の曲は、アタマの中でずいぶんと自分勝手にアレンジをしてしまい、正しくはどのような曲だったのか、自分ではわからなくなってしまいました。
 そこで、一念発起して調べました。

 バンド名は覚えていました。チューリップです。
 しかし、歌詞がほんの一部しか思い出せませんでした。それでも、検索エンジンのチカラは素晴らしいですね。すぐに見つかりました。

 当時仲良かった友人が大好きだったので、音源を借りてよく聴いていたのでした。ずいぶんと古い曲だったことに、いまさら気付きました。

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