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16歳が「若さ」について考える話。

 「もう少し若ければ、、、」
 「若い頃だったらできたのに、、、」
 「君たちはまだ若いから良いね〜」

 みなさん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。もしかしたら、思ったことがある、口にしたことがある、という読者の方も多いかもしれません。
 今日は「若さ」について、世間一般的に「若い」とされる16歳の僕が考える話です。



 若いことって、良い事でしょうか。

 いきなりなんだなんだとなる気持ちは分かります。良いに決まってるじゃないかと。まぁ確かに世間的には良いとされているでしょうし、体力的なものなど明らかに若い方が優れている点というのも存在します。

 ただ僕はそれだけではないんじゃないかなあーと思っています。

 今もこうして文字とにらめっこしている僕ですが、事ある毎に
「あ〜、あと10年長く生きてたら同じテーマでももっと良い文が書けるんじゃないかなぁ〜」
って思います。

 なんというか。深さ、みたいなやつが足りない気がします。自分の書く文がどうにも浅いなーと感じてしまうことが多いんです。

 ただこれを若さの問題として捉える事自体が浅いのではというような気も同時にします。若くたって大人と変わらないくらいたくさんの人生経験を積んでる人はたくさんいるし、ただ自分が文書くのが下手なのにそれを若さのせいにしてるだけなんじゃないのか、とかね。

 でもでも。

 僕は小さい頃から大人と話すのが大好きで、たくさんの素敵な人生の先輩達と出会ってきたんですが、人生経験とかそういうのを抜きにして感じる大人の雰囲気、みたいなものがみなさんありました。もちろん人生経験はとても多いでしょうし、それに伴って増している深みというのも大いにあると思うのですが、確かな時間の流れの中でしか得られないオーラというか、そういうものを感じるんです。

 果実、みたいなものでしょうか。どんな環境であろうと日が浅いと実は未熟だし、時間が経つにつれどんな実も熟れていく。その「熟れ」から来る雰囲気というか匂いというか、小さい頃から僕はそれが好きだったんだと思います。

 その「熟れ」が時間の経過でしか得られないものなら、大人の人たちをとても羨ましく思う僕がいます。僕も早くそうなりたい。ただ同時に、必ず僕にもその時期がやってくるのだという安心感もあります。

 だったら、いまは熟れてない、浅いなりに精一杯書けることを書いていこうと思います。若い時に書いた浅い文だって、大人になったら書けない訳だしね。そういう意味では「若さ」って、その時にしかない「浅さ」と付き合える悪くない時期なんじゃないかと思いました。


 10年後の僕がこの記事を見たらどう思うでしょうか。
「若い頃は良かったなぁ〜」
だったらちょっと嫌です。



それではみなさん、良い一日、良い夜を。
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