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【宮古島帰省日記】Vol.3|Carpe diem 今を生きるお前に。

後輩が亡くなった。

同じ部活で小学校中学校一緒の2つ下の後輩。
妹と同い年で仲がよく、よくいじられる愛されキャラだった。

内股が特徴で、小中学校のころはよくいじめていた(笑)
それでも、3人組の後輩はよく懐いてくれた。
そのうちの1人だった。

中学に上がればやんちゃなイメージだった。
だけど同じ部活で、
俺の前では一生懸命走る憎らしく愛らしい後輩だった。

高校に上がれば身長が伸び、一気に老けたお前の憎らしい笑顔が今では頭の中で眠っている。

そんな後輩の訃報に妹は号泣し、俺は呆然とした。

今でも東京で頑張っていると言う遠い噂を耳に入れては、いつか一緒に呑みたいなと呟くくらいの感じでいる。それでもお前はもう起きない。

そんなお前からもらった言葉は"memento mori"
いつか必ず来る死を忘れなかれ。


そこまで親しかったのかも今となってはわからない。
5年は会ってない。

それでも会えばニヤニヤしながら絡んでくるだろう。
きっとお前は頑張っていたんだろう。

いつもいつも、のらりくらり人の懐に入っては、笑かしてきたお前が今では恋しい。

無理やり駅伝部に入れては、お前は絶対できるからと鼓舞して1年はついてきてくれたよな。それでもお前は楽しそうにして、いつの間にかタバコを吸っては怒られていたな。

そんなお前の不誠実さも俺には可愛かったんだぞ。

同い年のあいつも、
「今度は俺らが東京に行くなって言うのが最後なんて」
って泣いてたぞ。

どんな話してたよ。

一緒に駅伝部に無理やり引き込んでお前を怒ってたあいつも
「嘘だろ?」
って言葉詰まらせていたぞ。

お前はそんだけ愛されてたんだな。
俺もその一人だなってこれを書いていて心底思うよ。


辛くないは嘘だな、また喋りたかったな。

フットサルもまたしたかったな。

お前とだったら辞めたタバコも一緒に吸いたいな。
また飯奢りたかったな。
しょうもないものしか奢れなくてごめんな。

こんな想いをお前にさせられるとは思わなかったよ。

また乳首つねってはお前を追いかけ回したいな。
あの時はあざだらけだったな、ごめんな。笑


でもお前は偉いよ。仕事中の事故だってな。

一生懸命、命がけで人の生活を裏で支えていたんだな。
これをきっかけに、俺はまたいろんな人に感謝ができる自分になったよ。

ありがとう、本当に。

でも、お前とまた酒呑みたかったな。
まだ1回くらいしか呑めてないんだもんな。寂しいな。


Carpe diem(カルペ ディエム)
その日を摘め。

人が亡くなるとは必然であるけど、恐怖を覚える。
だからそれから逃避するように死から人は背を向ける。

それでも、その死から教わることはたくさんある。
すぐそばにある死をいかに感じているだろうか。

その日を摘む。その日を生きる。今を生きる。

お前が教えてくれたそれを、俺は忘れない。
1年に1度、お前を想う日があるだけで俺は今日を生きれる。

改めてありがとう。安らかに。

R.I.P
Dear my bro.

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