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【宮古島帰省日記】Vol.9 | 神などいない〜10月総評〜

人は弱い。
それを体で全面に受け止めて進んだ10月がもう後ろに遠ざかっていく。
この季節にこの振り返りをすることが本当に多く、いろんなものから逃げては逃げられる足音がする。

特に、例年よりそれが忙しさを帯びている気がしてならなかった。

酸いも甘いも経験した秋ももう後半だ。
そんな10月を振り返る。


幸せと焦燥に埋もれた前半

病気の治療や精神的な安定もほどよく手に入れながら、いつ復帰できるかソワソワした前半。
免許学校が思いの外通えないのと、親父の酒癖に悩む以外はいつもどおり何も変わらない日常だった。

宮古島は相変わらず暑く、長袖はまだまだ先だなと感じていた。

そんな中、友人の結婚式があり、自分もいつかはを久しぶりに感じた。
旧友たちと会い、たくさん酒を呑んで、たくさん酔っ払った。
楽しかった。純粋に。

そんな幸せを感じた矢先に、いろんな出来事が起きた。大変だった。
自分と向き合って、矢印を常に自分に向けて自分を傷つける日が2〜3日続いてキツかった。
それでも今は力強く進んでいる。それでも俺は弱いからまだ向き合ってる。毎日。

でも、信じるきっかけもたくさんあった。
地元で開催されたロックフェスでとあるアーティストが「生きてていい、全員優勝!」と叫んでるのを見て、自分の悩みがアホらしくなった。
それでもしんどかったけど、それでもアホらしかった。そんな波に溺れて前半が過ぎていった。


津波のような侘しさを感じた中旬・下旬

そんなこんなで10月ももう半分かぁと呟いていた中旬下旬。
本当に怒涛だった。

いろんなものに追われて、1つ1つ過ぎ去るたびに切なさと侘しさを感じた。桑田のおっちゃん、ほんといい歌詞書くわな。毎日しんどい想いで眠りについて、明日晴れるかなぁなんて思ってた。

それがやっと報われたような報われなかったような下旬。
親父の現場に週5で通いながら本業と学生団体の講師のためたくさんの人と、そして自分と向き合った。
なのになんでこんな否定されなきゃいけないんだろうという想いにめちゃくちゃ葛藤した。逃げようとしたし逃げたしでも戻ったし。本当大変だった。

そんで最後の最後に夢の国で彼女と1年記念日を迎えて幸せだった。

全部に感謝だけど、どっかモヤモヤもあったし、それの根本原因も自分で分かっているつもり。だから多分いつもの倍きついし、今までできたことのない白髪も生えてきた。毎朝毎晩一人の時は吐き気がする。LINEは基本見たくない、そんな毎日だ。

時に幸せを感じ、時に苦しさを感じ、時に現実と戦い理想が見えない、それが今だ。


神などいない。

神に祈る、誰かに頼る、誰かに期待する。
それを捨て去る覚悟ができた1ヶ月。

信じるのは己の鍛錬と見返りのない愛。
そこに結果がついてくると本気で信じている。

根本的に人を信じれない自分らしいひねくれた感覚ではあるけれども、周囲の人に悲観してほしいわけじゃない。
その俺への期待を自覚した時に俺はまた苦しさに苛まれることを実はわかって欲しかったりする。

それでも俺を信じてくれたり近くにいる人は俺に何か伝えたいからここにいるのかなと思った。
考えても考えても出てこない答えに、しょうもない期待と不安を抱えている俺はまだまだ伸び代がある。

大丈夫。

神なんていない。
信じるのは己の信念と現実に生まれる結果、そして周りに存在する愛情。

それは孤独とはまた別の、ひとりだと思う。言語化はできていない。


手を合わせ、感謝は自分と他者に向ける。

よくここまで生きた。
神という概念があるとすれば、それは己の中にある心だろう。

そんなことを思いながら、そっと手を合わせて、霜の月に足を踏み入れる。

頂きましたサポートは、今後のキャリア支援活動(読書サークル運営費、学生団体運営費、学生のキャリア支援等)に使わせて頂きます。より詳細なものにつきましてはまた追って発信致します。よろしくお願い致します。