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駆け込み寺

 昨日はメンタルクリニックの毎月の受診日でした。

 今は、かなり過酷な状況におかれても、自分の中に落とし込んだ、汎用性の高い、マイナスからプラスへの「物語」を多く持つことで、物事の多くを肯定的に解釈し、そこまでは難しくても、マイナスをゼロに近いところまで、持ち込むことができるようになっており、今は入眠剤だけを受け取るために、受診するような感じです。

 毎月の受診も、僕自身が大きな危機に直面していなければ、5分で済ませるようにしています。

 現状、ストレスフルな仕事環境でも、見た目難なくこなしているので、わざわざ遠くまで、別に毎月通う必要もないんじゃないかと、家族や知人から思われたりもするのですが、

 今の主治医、僕が通い続けているここ5年ぐらいの間に、ユーチューバーとして有名になり、本も何冊か出版し、かなり人気になっており、一方で、診療時間については、そうした臨床の外に、活動の幅が広がっていることもあり、以前よりは短くなっています。

 このため、今は再診のみ受け付けており、初診の希望者は、有名になったことで殺到しているようですが(病院にかかってくる電話に聞き耳を立てている限り)、月1回しか受け付けておらず、受診枠はいくつもないので、受け付け開始直後に瞬間蒸発してしまうようです。

 で、あれば、なおさら、新規患者の枠を広げるために、受診をやめるべきでは、と思われる向きもあるでしょうが、精神科医って、相性が大きいので、多分に属人的なんですよね。
 特に僕の場合、一度、大地の底が抜けたような周囲に対する信頼の総崩れを体験し、誰にも理解されない心の傷を抱え、飛び込んだところが、今の主治医であり、この人が適切に僕の立ち位置を説明してくださったことで、見失っていた自分を取り戻し、今置かれている現状を対外的に説明できるようになって、まずは底の抜けていない場所があることを見出し、そこを足場に、周囲との関係性を再構築し、比較的短い期間で復帰し、その後も安定的に回復軌道にのせることができたんですよね。

 こうしたどん底から回復の過程も含め、その後に起こった様々な公私のトラブルも理解しているのが、今の主治医なので、なおさら、他の精神科医に変えることは、考えられないです。

 今は、駆け込み寺における自分の居場所を確保するために、毎月受診しているようなもので、実は実生活における安定も、こうした最後に受け止めてもらえる場所が確保されているがゆえの、安定であり、
ここを外すことは、少なくとも、自分自身の置かれた環境がストレスから解放されない限り難しく、そんな状況は、この先やってくるとも思えないため、変革期に、僕が社会的な役割を担い続けていくためにも、毎月の受診は僕にとっては欠かせないように思います。

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