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世界の底が抜けた体験

 自分と縁のある人が、精神的に追い詰められた状況にあることを、最近、知りました。

 周知の事実によりそうした状況になったわけではなく、何か、プライベートであまり人に話をしたくないようなことがあり、その問題自体は、解決の難しい問題としてその人の人生にまとわりついて、心に負荷を与え続けていたようですが、その問題が何らかの事情で悪化し、加えて、他の問題が起きたことが引き金になったのか、急速にメンタルが悪化しているようでした。

 話を聞いていると、自分を含めて、何を信頼してよいのかわからなくなっており、かつ、問題の解決に固執し、そのためにはすべてを投げ出しても構わない、そんな気持ちになっているようです。

 僕自身、プロセスは異なりますが、急激に心に負担がかかったところで、つかんでいたロープが突然切れたような状態になり、そこですべてが信じられなくなり、今抱えている「珠」を磨くことが自分の人生のすべてだと思って、ほかはすべて投げ捨てて、とにかく「珠」を磨きたい、そうやって大混乱に陥ったあと、「珠」を床に置き、人とのよりを少しずつ戻し、世界との信頼関係を再構築し、それにより、メンタルも改善に向かった、そういう経験があるので、何か、自分の置かれた状況に似ていると、感じずにおれませんでした。

 もちろん、僕はメンタルヘルスの専門家ではないため、自分でそう思うのはともかく、自分の思いをベースにその人に積極的介入するのはリスクがあるので、せいぜい、接点があれば、僕が立ち直るための戦略を自分の中で構築するうえで、参考になった本を紹介する、ぐらいはしたいと思います。

 今は、世界の底が突然抜け落ちたような、ショックを受けて、とにかく心が傷ついている、負の感情の大きな塊を抱え、それにより、夢を見ることに恐怖を覚える、そんな状況でもあるようであり、まずは休むことが大事だと思います。

 休めば、そのうち混乱期を脱して、「珠」に固執することによる、極端な思考からは解放されますし、そこで心の縛りがなくなり、世界の底が抜けたときに抱えた負の感情を俯瞰的に見ることができて、自分に起こる状況を客観的に見つめることができますので。

 



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