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映画「オンディーヌ 海辺の恋人」〜海にも色々ある

2009年 アイルランド アメリカ

まったく期待せずHuluで見ましたが

アイルランドの寒寒とした
グレーの海に心を奪われました。

アナ雪のお城がある場所を思い出しました。

地中海の明るさとは違う
どんよりした空気が
心の深いところを刺激します。

タイトルから
ふわふわした恋愛映画かなと
思いますが

意外と硬派というか
人生ビシビシって感じです。


主演はコリンファレル。
かっこいいんだか、
かっこ悪いんだか
わからないおっさん。

謎の女も、
きれいだかブサイクなんだか
わからないけど
その微妙さに惹きつけられます。

すげー美女より、
微妙な美人の方が
知りたくなるのかな。

・・・・・

小さな漁師町。
みんなにバカにされ、
離婚して孤独な漁師
ある日謎の女を釣りあげる。

まるでおとぎばなし。

あざらしの化身セルキーが
人間に出会い恋をするという
異類婚姻譚がもとになっているらしい。

自由な風のない
しがらみのある
他人の目がある小さな町で
男と女は愛し合う。

女の出現によって
奇跡的なラッキーが起こり始める。

でも、
元女房
病気の子ども
男の過去
女の過去

によって
すんなり進まない2人の関係。


異類婚姻譚はたくさん存在しますよね。

鶴の恩返し
一寸法師
人魚姫

動物と人間
神と人間

本来出会うはずもない男女が
出会ってしまう。

哀しい結末を迎えるかもしれない

なのに、
人は
そういう話に強烈に惹かれる。

なぜなんだろう?

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