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映画「ニューヨーク眺めのいい部屋売ります」〜すっとする


2014年 

最近、凪のお暇、深夜食堂、
ペンションメッツァなど
日本のドラマばかり見ていたのです。

優しい、心あたたまる、、、
そんなキーワードが浮かんできますよね。

でもその裏側には

おせっかい、察する、思いやる、忖度する

っていう日本人特有のどろっとした、
湿り気のある
他者との関わり。

なんだか疲れる。

他人の顔色ばかりうかがって
いい子のフリして。

そんなとき読んだ
西村玲子さんの本に
衣装が素敵だと紹介されていて、
huluで見ました。  

・・・・

登場人物が

ほんとわがまま、言いたい放題、歯に衣着せぬって
こういうこと。

日本ではこういう人たち嫌われるよなあ。
私も嫌いかもしれない。

でも、なぜか
映画やドラマではそういうの見たいんです。

・・・・

ブルックリンのアパートメント
を売りに出す夫婦。

内覧会に大勢の人が集まる。

住んでるとこ見せちゃうんだ。

入札制なんだ。

せりおとすために、売り主に手紙書くんだ。

引っ越し先も決まってないのに、
売りに出しちゃうんだ。

文化がおもしろい。

・・・・

売り主にずけずけものを言う人たち。

「これから生活水準を落とさなきゃいけないの。」

ワンちゃんを撫でようとすると
「触らないで!」

ひとんちでTVをずっと見ている人。

勝手にベッドに寝転んじゃう人。

礼儀もテリトリー意識もない。

ラストがまたすごい。

「やっぱ売るのやめるわ、僕の自由でしょ。」

さんざん不動産屋に世話になっといて、
振り回した挙句

嫌なものは嫌。

それ聞いて、
キレて悪態ついて去っていく不動産屋もおもろ。

言いたいこと言えずに、
腹に黒いものをしまって、

陰でグチグチ言ってる日本のドラマとか映画とか、ほんといやになる。

心の声とか、ほんと嫌になる。

こわいけど、きついけど、
言いたいことを言いあう人たちを見ると
すっとする。

夫婦喧嘩もする、
こわいものはこわいと言う。
不安は不安と言う。

忖度しない、
私はこう、俺はこう。
好きなものは好き 
愛するものは愛する

・・・・

マンハッタンを上から撮るのって
よくあるけど美しい。

街は、人がたくさんいるから、美しい。

ダイアンキートンは
歳を重ねるように美しさを重ねる人。

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