あいまいな過去 4 引きこもりの日々を綴って

それぞれの思い
それぞれの立場
それぞれの義務

学校に行かなくなった僕をいろんな人が訪ねてきた
友達は変わらず遊びに来てくれた
「ありがとう」
そうは思っていた。

クラスメイトは学校に来ないかと
誘いに来てくれた
「もうしわけない」
そんな気持ちではいたんだ。

そして、先生も来た
学校に来ない理由を尋ねていた
「僕は何も話さない」
そもそも何を話せばよいのか分からない。

一度離れた僕は 
もどる気はなかった
もどって行く事は出来なかった
また苦しむのは嫌だった
逃げていた
自信がなかった
悲しかった

「どうして来ないの」
何も話さない僕の手を
引っ張りながら
先生はこう言っていた。  

力ずくで連れて行かれると
僕の悩みは解決するのだろうか

その増していく強さに抵抗しながら
そんなことを思っていた 。

熊本市で、ひきこもり自助グループ「かこかり」の運営をしています。 居場所作り活動中。