名作「かまいたちの夜」を語る(ネタバレあり)

 こんばんは、椎名花です。
 「かまいたちの夜」というゲームを知っていますか?
 サウンドノベルという、小説+ゲームという、今も残っているであろう手法の表現を使っているスーパーファミコンで発売されたゲームです。
 椎名は、据え置きゲームの世代としては、PS2やゲームキューブの人なのですが、家にかまいたちの夜があったのでプレイしていました。
 他にも、格闘ゲームや、ロールプレイングゲーム、シューティングゲームやアクションゲームもあった中で、椎名はかまいたちの夜に夢中になりました。
 疑似体験として、文字を読むということに夢中になったのです。
 サウンドノベルが大好きであるということは子供のころにはそれなりに影響があり黎明期を過ぎたフリーゲームのサウンドノベルたちをあさることにもつながりました。
 では、かまいたちの夜そのものに話を戻しましょう。

ぼくは、気になる人と長野にスキー旅行に来た

泊まるのはペンション・シュプール

従業員から、「今晩は相当吹雪くだろう」と聞く

女性客が騒いでいる。なんだろう、と思うと部屋に気味の悪いメッセージが届いたというのだ。

「こんや、12時だれか、しぬ」

 というのが、簡単なあらすじです。このあと、ときおり起こる推理パートに失敗すると、どんどん状況が悪くなっていき、最終的に想い人に「人殺し!」といわれてスキーのストックで……
 筆者は数えきれないほどスキーのストックで◎されるエンドを見ました。

犯人はミキモト

 えへ、身もふたもないネタバレをみれる便利な世の中になったな。
 でも、攻略情報という人工的な光のない世界で、たった一つの真実を探すのも、けっこうカタルシスがありましたけどね。
 ミキモトの犯した犯罪・殺人を振り返ってみます。

銀行強盗、のち仲間割れにて殺人

 これがすべての発端です。何気なくつけたテレビの内容がまさか真理だった、という展開は感動しました。あ、ヒロインのまりって真理とかけてるのか。やるね。
 そして、仲間をバラバラ殺人し、死体をバッグに入れて田中という名前でシュプールを訪れ、死体を置いておき、雪を使って面倒なトリックを仕掛け、雪の音に紛れて部屋から出て、シュプールをミキモトとして訪れます。
 めちゃくちゃ手間かかってるし、どこかに高飛びするために身をひそめるにしては面倒すぎる気がするのですが……ここがね、動機がよくわからないなって、何十週もしたけど思ってます。

真理をついてしまったみどりさんを殺害

 これは非常に雑な犯行ですね。というか、あれだけ、ロジカルに現場を作ったのにバレるって……。おそらく、このあたりから、皆殺しにして雑に高飛びするというのが頭にあったのではないでしょうか。

死体のふりをして未明のペンションで死体を増やす

 もうここは、丁寧に一人一人殺してますね。死体だらけのペンションで、雪解けを待とうとしていたのでしょうか。

かまいたちの夜のいいところ

1つの真理をめぐってなんども経験ができる

 これって、ある意味、タイムループものの卵だったりしませんかね。
 惨劇を繰り返して、真実にたどり着き、ミキモトを倒した時、シュプールに関わった人たちを守れた時の感動はひとしおです。

ゲームタイトルがミスリードである

 かまいたちの夜……何となく怖いタイトルだと思います。
 窓ガラスが割れる音、死体を発見した時間の時間差から、初見では本当にかまいたちが表れたのでは……?と、物語の世界に引き込む強い力を感じます。
 しかし、真理に到達すると、ミキモトとというとても冷酷な人間の非情で、ロジカルな行為だったということが分かるのです。
 先にタイトルを決めたのかは分かりませんが、推理モノに必要な「読者を欺くこと」がかなり上手にできていると思います。
 そして、我々は、読者であり、当事者でもあるので、かまいたちによるかく乱を潜り抜けて真実を目指すのです。
 そういえば、かまいたちの話題を振ってきたのはミキモトだったようなきがします。

 

さいごに

 わたしはかまいたちの夜が大好きです。続編たちもありますが、かまいたちの夜2は胸糞謎物語がおおすぎて、ミステリーとしては惹かれませんでした。
 サウンドノベル、良いのがあったらやりたいな。
 ありがとうございました。

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