Twitterで見つけた30日ワイルドチャレンジに挑戦する。

このチャレンジがどういう経緯でTwitterに載っていて、またどういう意図があるのかなどは調べないでスタートすることにした。
なにか目新しいことに挑戦したいという気持ちだけで見切り発車する。

Day-1: クヌギの木に寄り掛かる

公園の隅の、普段は通りすぎるだけのクヌギの木を選んで実践した。
人目につきにくく、足場の良さそうな木を探したところ、そのクヌギがちょうどよかったのだ。

高さ10メートルは超えよう大きなクヌギの木に対して、課題では「抱きしめる」とあったけれど、どちらかというと「抱きとめてもらう」といった心持ちで寄り添ってみた。

深層まで刻まれた皺が幾重にも重なったようなゴツゴツした樹皮に、そっと頬を寄せる。

これだけ太い幹ならば当たり前だけど、私の全体重を寄せたところでピクリともしない心強い存在にひどく安心して、目頭が熱くなる。

普段は通りすぎるだけのクヌギの木だったはずが、地をうねる力強い根、大きな影を落とすほど広がる枝葉、辺り一面の落ち葉さえ愛おしく思い、もう一度クヌギの木全体を見上げて、その場を去った。