“なかちゃん” [ SINCE2020 ONLINE ]

元学習塾で進路アドバイザーをしていました。教育全般、特に大学選びについて私の思うことを…

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元学習塾で進路アドバイザーをしていました。教育全般、特に大学選びについて私の思うことを綴っていきます。

最近の記事

日本で「IB(国際バカロレア)教育」が注目されている理由

日本で「IB(国際バカロレア)」教育が注目されている理由について、 最近の教育事情から考えてみました。 1)「日本語」で取得できる「IB認定校」が国内に増えた(200校超) 2)「海外の大学」進学者の増加でIBスコアが重視されるようになった 3)「探究学習」の「IB教育との親和性」 4)「帰国入試」の増加 5)「留学生」の増加 「IBスコア」は「国際的な大学入学選定」で参考にされる重要な指標で、多くのヨーロッパやアメリカの大学では、この「国際バカロレア」のスコアが入学

    • "時代に合わせた教育:生成AIの学校指導者に求められる新しいアプローチ"

      「生成AI時代における活用方法、宿題提出にAIを使ってはいけない?」 先日のテレビ番組で「生成AI時代におけるAIツールの学習への活用の是非」について議論されていました。中でも、カズレーザーさんの意見が特に印象的でした。 「学校の宿題や感想文にAIを使うことに対して懐疑的」な意見があることに対して、カズレーザーさんは「むしろ、積極的にAIを活用すべきだ。問題があると思うなら、宿題やレポートの提出方法を変更すればいい」と提言しました。このような規制は大人がつい考えがちですが

      • ”データサイエンスは、現代の「読み・書き・そろばん」。文科省、2025年・全大学での数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定を目指す"

        最近よく目にする「データサイエンス学部」 日本の大学で最初に「データサイエンス学部」を設立したのは国立の「滋賀大学」だと言われています。その後、毎年新しい「データサイエンス学部」が開設されるなど、この分野における教育機関の数は増加傾向にあります。現在、学部、学科、専攻コースを問わず、「データサイエンス」を冠する教育機関は全国にどの程度存在するのでしょうか?また、これらの教育機関では、具体的にどのような知識やスキルを身につけることができるのでしょうか? 【1】データサイエン

        • 「大学無償化シリーズ③」(関西の出願状況2/2・総括)

          「大阪・兵庫の公立大無償化」は、成功したのか? 2024年に始まった「大阪公立大学、兵庫県立大学の無償化」が、周辺大学に与えた影響は?  果たして、この動きは全国へ波及するのか? 2月2日の国公立大出願結果を受けて「2023年出願と2024年の出願倍率比較」という観点から、今後推測できることを展望していこうと思います。 (1)大学の「無償化元年」は、着実な一歩を歩みだした。 2024年、この注目の2公立大学の出願倍率は、前年と大差なかったものの、確実に周辺公立大学

        日本で「IB(国際バカロレア)教育」が注目されている理由

          「大学無償化シリーズ②」(関西の出願状況1/31:無償化の影響)

          2024年2月1日の途中経過によると、関西の国公立大学の出願状況に変化が見られます。 (1)関西の国立教育大に異変。 兵庫教育大の出願低迷 兵庫教育大の出願率が下がっています。公立大無償化のため、志願者が兵庫県立大学の環境人間学部に移動している可能性があります。しかし、大阪や京都からの出願者にとっては、兵庫教育大が合格のチャンスかもしれません。 大阪と京都の同様の動き 大阪教育大と京都教育大も似た現象が起こっています。教育学部はありませんが、無償化の影響で大阪公立大

          「大学無償化シリーズ②」(関西の出願状況1/31:無償化の影響)

          「大学無償化シリーズ①」(関西の出願状況1/29:無償化の影響)

          2024年度、大阪公立大、兵庫県立大の無償化は、国立大、とりわけ、双方に関与する神戸大学の出願に「影響を与えた?」のでしょうか? また、そのほか関西の国公立大の出願にどのような影響があったでしょうか? 今回は、1月29日時点での出願の中間状況から、どこよりも早い分析をお届けします。 「大阪、兵庫の公立大無償化は神戸大出願に影響するか?」 実際の出願状況を見てみましょう。 【分析】(1)大学全体での大きな動きは? この3大学に関して、あくまで、出願途中状況(1月29日

          「大学無償化シリーズ①」(関西の出願状況1/29:無償化の影響)

          受験に強い味方:My入試カレンダー

          志望校の選定は容易ではありません。オンラインでの進路相談を重ねても、最適な受験校を絞り込むのは一筋縄ではいかない作業です。このような状況で、特に受験校の選択肢が5校以上ある場合に役立つのが、「My入試カレンダー」の作成です。このカレンダーは、最終的な出願先の決定を容易にし、受験校の決定から学習スケジュールの計画、さらには複数校からの合格後の最終進学校の選択や入学金の納付決定など、多岐にわたるシーンで大いに役立ちます。入学手続きの日まで有用であるため、作成を強くお勧めします。

          受験に強い味方:My入試カレンダー

          2024年=「大学無償化元年」!!

          2024年=「大学無償化元年」いよいよ2024年度から、東京、大阪、兵庫の公立大で一斉に無償化が始まる事になりました。 国の2020年からの「高等教育修学支援新制度」に、2024年、多子世帯優遇措置が追加されます。 まだ条件付きの無償化が多い中、大学全体への適用ケースは、まだ東京、大阪、兵庫の公立大学のみではありますが、この流れは進むことを想定し、       2024年=「大学無償化元年」 と位置づけてみました。 ここまで、大きく変わると、「無償化」による「進路

          2024年=「大学無償化元年」!!

          話を聞いてみたくなる大学とは?

          とある合同大学進学説明会で、目にした光景と、「保護者の生の声」から得た学生集客のヒント。大学広報担当の方の参考になれば、というお話です。 会場で聞いた受験生・保護者からの生の声「志望校もまだ決まっていなくて…」 「まだ高2生ですが、今何をすればいいでしょう」 「なかなか勉強しないのですが、どうすればいいでしょう」 「高3。総合型選抜出願し、一次結果待ち。受かれば二次で小論文、ドキドキです。」 「息子は高2で、〇〇大学志望といっておりますが、さてどうか。親としては不安です。」

          話を聞いてみたくなる大学とは?