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クリスマスのささやかな過ごし方@常夏

11月も半ばになる頃から、シンガポールの目抜き通り・オーチャードには
日本の企業が協賛しているイルミネーションスポットが展開されています。

が、中華系シンガポール人が7割を占めるこの国では
クリスマスや年末年始など西欧の行事はそれほど浸透していないかもしれません。街に出ればたしかにクリスマス商戦で彩られた商業施設が
パッと目を引く状況にはあるものの、例えば日本ほど
クリスマスクリスマスしていないのでは?と肌で感じます。
寒い冬の雪舞う季節の行事であると刷り込まれた日本人の自分には
常夏のクリスマスは馴染みがないからであるのは否めません。

そんな常夏で過ごすクリスマスの過ごし方とは一体。。。
今年2018年のカレンダーに沿って考えてみました。

①封切り前の新作映画を一足早く鑑賞する
 世界中を魅了したあの魔法使いの映画が続編となり50年ぶりに帰ってくるそうです。シンガポールでの一般公開日は12月26日ですが、なんと一部の映画館のワンランク上のシートでは23日から公開しているとの情報が。一般公開後は混雑することが予想されるため、みんなより一足早くその世界観に浸るというのは少し贅沢かもしれません。一般のシートよりは若干お値段がはるものの、ウエルカムドリンクやスナックがついていたり、シートが豪華だったりと普段より少し心と体を解放するのもクリスマスならではですね。

②年末のホリデーに向けて旅支度をする
 クリスマスが明け数日仕事が終わると年末年始の土日と被せてプチ休暇を
 取る人も多いかもしれません。2月の旧正月がこちらでの新年にあたるため年末年始はせいぜい31日・1日がお休みになるくらいで後は平常稼働の企業が多いようです。ただし欧米系含む駐在員はクリスマスからの長期休暇を
取る人も多いため、1週間ほど休暇を取り近場へ足を伸ばすことは十分に可能です。クリスマスに病院に掛かる人はそんなに多くないと思われるのでヘルスチェックやちょっとした診療などはこの時期に済ませておくと旅支度の一つとして有効。旅行グッズの買い出しなどはお店の開店直後、午前中は混雑があまりなくおすすめです。

③スーパーでクリスマス仕様の食材をお得にゲット
 クリスマスまで1週間を切ってくると、スーパーに展開されているクリスマス食材・用品の値引きが始まります。普段はあまり見かけることのないヨーロッパの食材や少し豪華なグッズもクリスマス直前に購入すればお得に
手に入れることも可能。クリスマスディナーを外食で、という人も多いかも
しれませんが、クリスマスでなくとも家計に厳しいシンガポールの外食事情ゆえに、普段よりさらに上乗せされて混雑した店内でそわそわ食事を取るより、ちょっといいワインやハム・チーズなんかを買い込んで家で気ままにクリスマスディナーというのも洗練されたコンドの多いシンガポールのお宅にはもってこいの過ごし方かもしれませんね。

④教会のクリスマスキャロルに参加する
 シンガポールにはキリスト教の教会がかなり多くあるようです。
もともとイギリスの植民地であった歴史の影響が大きいと思われますが
様々な歴史が刻まれた建物も多く、建築物としても興味深くその由縁が
意外性に富んだ教会が多いのが特徴です。
クリスマス期間中は街中では色々なところでクリスマスコーラスを聴く機会が増えますが、いかにも商業的であったりクリスマスをショーとして演出しているところがほとんど。でもシンガポールにあるいくつかの教会では
クリスマス・ミサ(礼拝)が行われた後、教会の聖歌隊や信者によるクリスマスキャロルを聴くことができる場所もあるのです。
きっと一度は耳にしたことがあるあの曲も・・・
街の喧騒とは離れた静かな場所で、より信仰に近い場所で讃美歌に耳を傾けるというのはある意味クリスマスの醍醐味の一つではないでしょうか。


...なんてことをうたた寝しながら考えていたら、結局普段とあまり代わり映えのしない過ごし方になっていました。
クリスマスはイエス・キリストの降誕を祝う行事が行われる日です。
現代のクリスマスはイメージばかりが先行して、まるで本人不在の誕生日会を開いているかのような印象があります。
そんな私もその出席者の一人ですが、今年は例年のクリスマスよりもより
実生活に近いところでクリスマスをささやかに過ごしたいと思います。

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