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創発的アーバニズム 高円寺を歩く


今日は中央線沿線に足を伸ばして高円寺を歩く。
高円寺といえば学生時代に親友が住んでいたので行ったことがあるが、おそらくそれ以来20数年ぶり。

広いロータリーとその先に続く商店街という風景は、中央線の他の駅とよく似ている。

西側の高架下空間「高円寺駅西商店会」へ

商店街は後回しにして、「東京の創発的アーバニズム」という本にも書かれていた高架下空間に足を踏み入れてみる。

いきなりのこの雰囲気。期待に胸を躍らせながら奥へと進んでいく。

高円寺駅西商店会という商店会組織のようで1番街〜7番街まで連なっているが、なぜか4番街のみがない。
ここはJR中央線と総武線の高架下。階高が高く一部は2階建てになっている。2階のスナックにつながる赤い階段も。

カレー450円、鳥野菜550円のラーメン・カレー「タブチ」

ディープな商店街「セントラルロード」へ

高架下から離れ、線路の北側に移動。「セントラルロード」とも呼ばれる高円寺北中通商栄会へ。
古着屋やレトロな雑貨屋、4軒連なる長屋の本屋さん「本の長屋」など個性的なお店が軒を連ねるディープ度高めのエリア。

銭湯を中心にしたコミュニティ「小杉湯」「小杉湯となり」

駅前のロータリーに戻り、たくさんの人で賑わう「高野青果」やメインの商店街である「高円寺純情商店街」を通り抜けて、今回の目的地の一つである「小杉湯」へ。

有形文化財にも登録されている昭和8年創業の銭湯。

出典:高円寺百貨店

とにかくお風呂が清潔で気持ちよく、熱いお湯と水風呂を交互に入ることで整えるというつくり。畳の小上がりがある待合スペースではアーティストの作品が展示してあったりギャラリーのよう。お昼だというのにたくさんの人で賑わっていた。
小杉湯の横には、「小杉湯となり」というコワーキングスペースまである。
「小杉湯となり」は小杉湯の常連だったお客様が風呂なしアパートに暮らしながら、銭湯を守って銭湯を中心としたコミュニティができている。
今では高円寺周辺の空き家再生まで取り組んでいるという。

最後は、高円寺駅に向かう途中にある「大一市場」へ。
アジア系の飲食店が横丁のようにひしめき合うアジアの市場のような雰囲気。

最後におまけ。高円寺駅前にあった謎の「渡り鳥文庫」
高架の三角形のスペースに数冊の本が置かれている。
無人で本を交換できるリサイクルスポットのようなものなのか?

パブリックとプライベートの境目が曖昧で、創発的にできた街 高円寺。

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