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キャベツ食べたいなと言ったら千切りキャベツが出てきた

昼時に同僚と一緒に定食屋に入ってカウンターに座った。魚定食を注文したが、隣の人の定食を見たら美味しそうな千切りキャベツが添えられていた。急にキャベツが食べたくなった。
「キャベツが美味しそうだな。キャベツが食べたいな。」と同僚に言ったら、カウンターで調理している若い女性が隣に立っている年上の女性と小声で話していたと思ったら、キャベツを千切りに切って小皿に乗せて出してくれた。年輩の方が「キャベツ出してあげるのかい」と聞いていたのか、「キャベツを出してお上げよ」と言っていたのか、それも想像に過ぎない。魚定食に千切りキャベツの昼食だった。 

その様子を隣で見ていた同僚が、職場に戻ると、「しんけさん、すごいんだよ。俺キャベツが食べたいと言っただけで、お店の人がキャベツをただで出してくれたんだよ」と言い触らしていた。私には、何故、キャベツを出してくれたのかが疑問だった。

数十年が立って、こんな話を最近友人にしたら、「キャベツの切り方が上手だと褒められたと思ったからではないか。みんな褒められるとうれしいものさ」と言っていた。

美味しく見えるということはキャベツの切り方の腕が良いということだ。人は称賛されるとうれしい、それに答えてキャベツを出してくれたのか。長年の疑問が少し解けた気がした。

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