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短歌・俳句・川柳まとめ

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短歌や俳句、川柳などをまとめていきます。
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記事一覧

ぴかぴかの愛【短歌5首】

花々を踏まずに避ける優しさがあっても怒るときには怒る 大仰に雨滴の中を歩いてく 操縦士だぞ、ぼくのからだの! 鳥が飛ぶ 鳥が鳴いてる 何事か交わし合ってる 聞き取れたらなぁ 口の中に哀しみがあり歯を磨きすすいでみても無くならないの 歯磨きに支配されてる脳内の片隅にあるぴかぴかの愛

歯磨きに支配されてる脳内の片隅にあるぴかぴかの愛

鳥が飛ぶ 鳥が鳴いてる 何事か交わし合ってる 聞き取れたらなぁ

大仰に雨滴の中を歩いてく 操縦士だぞ、ぼくのからだの!

口の中に哀しみがあり歯を磨きすすいでみても無くならないの

花々を踏まずに避ける優しさがあっても怒るときには怒る

世界を紡ぐ【短歌5首】

桜散り通る景色が薄化粧 名残惜しみつつ家路を急ぐ 止まらない涙をそのまんまにしてすべて静かに流れ出すまで 親知らずが虫歯になって超滲みる すべてのことが滲みて感じる 自分ではどうすることも出来なくて空を見ていた風に触れてた 風が吹き何か思って振り向いた君と目が合い世界を紡ぐ

自分ではどうすることも出来なくて空を見ていた風に触れてた

薬、飲み忘れなかった 今日だってそう、生活に関わるからさ

風が吹き何か思って振り向いた君と目が合い世界を紡ぐ

親知らずが虫歯になって超滲みる すべてのことが滲みて感じる

止まらない涙をそのまんまにしてすべて静かに流れ出すまで

桜散り通る景色が薄化粧 名残惜しみつつ家路を急ぐ

葉桜清く【短歌5首】

鳥の鳴く声を聞きつつ目を覚ましまた一日のはじまりを思う 丁寧にひとつひとつをやっていく葉桜清く陽にきらめいて 課の中で仕事できないという彼のすごく綺麗なラジオ体操 嘘でいい 楽しかったと言うことでその一瞬がふわ、とはなやぐ ふたりきり花散る中を歩みゆくこの曇天につつまれながら