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銭湯のUFOキャッチャー


家の近くに銭湯があるので、家族でよく行く。


ぼっくんは銭湯に行くと必ずセブンティーンアイスの苺味(地味にいちばん値段が高いリッチなやつ)か、いちごミルクのジュースのどちらかを選び、食することが楽しみのひとつになっている。

最近銭湯にUFOキャッチャーが並び、たまに遊んでいるうちに、ぼっくんはその面白さに気づきだした。


手のひらサイズの白いねこちゃんぬいぐるみを
ぼっくんがあーちゃんのために取ってあげたいと言うので、甘々なパパが小銭を取り出してやり始めていた。

初っ端からうまい具合に上まで持ち上がる白いねこちゃん!!!!

ぼっくん「やったー!」とジャンプしながら両手でバンザイするも束の間、天井についたの祭の振動でねこちゃん落下。


アームが弱いww
これはとれんやろ。。。


と分かりつつも、ついつい子の喜ぶ姿見たさに課金。

200円で3回というものに、いい具合に釣られる父と母。

あーでもない、こーでもないと、ど素人同士がアドバイスし合いながら、結局8回目まで全て失敗。


9回目。
次が最後というときに、出番はぼっくん。


絶対に取れそうにないところでアーム操作を終えようとするので、つい私は

「えっ、ぼっくんそこじゃ取れないよもっと右じゃない?」

と言い終える前に、パパがかぶせぎみに

「いい、いい、ぼっくんが最後だから、自分で決めや」


その言葉にはっとする私。


そうよね、どうせ取れないなら自分で決めた方がスッキリ終われるし、見守る、やらせてあげるってそういうことだよね。
そういうところで口出さないのって大事だよね。

案の定、惜しくもないところにアームは下がり、ねこちゃんのぬいぐるみは取れなかった。


悔しそうなぼっくんだったけれど、これが最後とわかっていたから、すんなり終わりにできた。


育児で大切にしたいことってそういうところだよなと気付かされたわたし。
小さい気づきを大事にしていきたい。

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