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「新古事記③」黄泉の国(生と死)


(第3話)黄泉の国(生と死の起源)


宇宙は
私たち全員が進化するための
特別な原理で満ち溢れています


私たちはこの宇宙をより豊かに感じるために
惑星の重力から「時間」を生み出し、
有限の「生」と「死」(黄泉の国)
の原理を創りました


イザナギとイザナミの愛は
多くの神々を生み出しましたが、
最後に火の神(カグヅチ)が誕生します


しかし、この火の神によって
イザナミは焼かれてしまい、
肉体を離れて黄泉の国へと旅立ってしまいます


イザナミがいなくなったことに
イザナギは深く嘆き、
流した涙は神(ナキサワメ)になりました


「もう一度会いたい」


とイザナギは心から願い、
黄泉の国へ向かいます



「愛しい我が妻よ、
私があなたと共に創り上げた世界はまだ完成していません。
どうか、もう一度戻ってきてください」

とイザナギが伝えると、
イザナミは答えます


「残念ながら、
私は黄泉の国の
竈で煮た物を食べてしまい戻れません

しかし、愛しいあなたがここに来てくれたので、
神々と相談してみようと思います。
 
ただ、
その間、決して私の姿を見ないでください」


と言いました



しかし、イザナギは待っている間、
待ちきれず、
明かりをつけてしまいます。
すると、イザナミの姿が目に入ってしまいました


イザナミの肉体は既に滅びており、
蛆がわき、八雷神に囲まれていました


イザナギはこの変わり果てた姿に衝撃を受け、
同時に恐怖を抱きます


イザナミは見られたことに怒り、
「あなたは私に恥をかかせました」と言い、


恐ろしい魔物を産み出してイザナギを襲います
イザナギは恐れおののきながらも、
逃げ出します


イザナギは逃げ出し
自分の髪飾り(クロミカヅラ)を取って投げ
櫛を投げ、剣を抜いて振りながら逃げました
最後に桃を投げつけて魔物を追い払い
何とか逃げることができました

しかし
イザナミは直接追いついて、
イザナギにこう言います


「愛しい我が夫よ、
あなたの国の民を1日に1000人ずつ
黄泉の国に呼びましょう」と


イザナギは涙ながらに応えます。

「愛しい我が妻よ、あなたがそうするならば、
私は1日に1500人の
新しい命を産み出すことにしよう」
と言いました

こうして、イザナギとイザナミは
見える世界と見えない世界
それぞれに分かれて
創造を続けていくことになりました

私たちはなぜ時間という尺度を創造し
生と死を生み出したのでしょうか?


それは「時間」が生まれたことで
すべてのものが寿命を持ち、命が循環し、
有限の命の中で学ぶことができるように
するためなのです


私たちは、この有限の世界で
傷つくことで優しさや思いやりを知り
失うことで愛を知ることができます。
無いことによって
有ることの感謝が生まれるのです


悲しみを胸に秘めつつ、
イザナギは新しい未来を生きることを決意しました


「新古事記④」へ続く



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