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外来看護師のひとりごと37 医療用麻薬について

みなさんこんにちは。
紅里です。

今日は医療用麻薬について綴らせていただきます。

麻薬って名前がつくとドキッとしますよね。
実際、患者もその名前のせいで抵抗を感じるかたも多いです。

がん性疼痛とは、がんが骨などに転移し痛みがでることをいいます。(もちろん痛みがない場合もあります)
その痛みは我慢せず積極的に痛み止めを使って緩和した方がいいと言われています。

痛みがあると食事も摂れなくなるし、動く事もできないし、精神的にも苦痛です。
痛みを我慢する事は何もいい事がありません。

医療用麻薬は、まずはベースとなる持続性の薬を飲み、それでも痛みが治まらなかった場合に頓服、いわゆるレスキューの薬を飲みます。

そうしてレスキューの薬を何時に何回飲んだかをみて、ベースの持続性の薬を増量していきます。

はじめは夜眠れるを第一の目標に。
第二の目標は安静にしてたら痛くない。
最終の目標は動いても痛くない。です。

いきなり全く痛くないという目標にしてしまうと
薬飲んでるのに全然効果ない!
こんな薬、もう飲まない!
となってしまいます。

飲んですぐ効く薬なんてありません。
徐々に馴染んでいくと思って小さな目標をクリアしていきます。

その人らしさを奪っていく痛みは本当に辛いものです。
どうしても我慢できない時は受診しましょう。
入院して注射で痛みのコントロールをしてくれますよ。


いかがでしたか?

では今日はこれで失礼します。

また読んでいただけると嬉しいです。

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