公開教材「理系数学テスト演習」29(最終回)

 最終回なので一年間の総括など。
 手本をわかりやすく見せてみんなこの通りにやってくださいと伝える講師が多いですが、受講生が一時の満足感を得られたとしても、未知の課題に挑む際はサポートにならない。その信念のもと、自身に対しても受講生に対しても、「なんでこの作業やってるんだっけ?」を極限まで追求し続けた1年間でした。
 幸福にも、受講生に本当に恵まれました。毎度毎度の「こう考えました」という説明が、どの参考書にも載っていなかったり、想定を超えてくる。超えたからという理由だけで切り捨てることはもちろんできず、一人一人の思考に対して自身が試されているかのように添削時に答案と格闘する。結果的に別解に至るものもあれば至らないものもある。そうやって「至る・至らない」の判断をした自身の根拠を返却時に受講生に提示する…
 答案の添削、分析シートの添削、それに基づく受講生による新規手法案の吟味、別解作成‥を毎週末に行うのは本当に骨が折れましたが、おかげで毎回の講義をするたびに、一番学力が身についたのは自分だと思えるぐらいに、自身の学力も相当上がった(受講生にあげてもらった)1年間でした。
 受講生、並びにこのような講座設置を認めていただいた当時の出講先に心から感謝申し上げます。 

 

問題

解答例

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