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映画で体験、ビリー・ザ・ライブ!


アメリカが生んだミスター・ピアノマン、ビリー・ジョエルが、1/24に東京ドームで一夜かぎりのコンサートをおこなう。

うーん、行くべきかパスするか…
彼のライブは前回2006年の来日のとき観ているし、セットリストだって今回それほど変わりはないだろう。行かなくてもいいかなーなんて考える。

だけどビリーもお年を召しているので今回が最後の訪日となるかもしれない。ならばしっかりと見届けたい…

などとマゴマゴしているうちに、チケットはあっという間に完売。

がっかりしていた昨年12月、ビリーの2008年シェイ・スタジアムでのライブを記録したドキュメント・フィルムが上映されると聞いた。

来日公演と同じく1日かぎりの公開だ。チケットとれなかったかわりにこっちを観るかと柏のシネコンに足を運んだ。

満員の観衆で埋め尽くされたスタジアムの空撮から映画は始まる。場所はビリーの地元でもあるニューヨーク。そのせいかステージ上の彼もリラックスした表情だ。

そしてなによりもオーディエンスが熱い。
日本ではビリー・ジョエルというと「素顔のままで」や「ストレンジャー」がヒットした70年代後半から80年代が人気のピーク、もはや過去の人みたいな扱いだ。

ファン層も当時若者だった人たちが中心で、みなさんいい年なのでコンサートで羽目をはずしたりなんかしない。ビリーにかぎらず超ベテランアーティストの公演はみんなそんな感じだけど。

しかし本場のライブではお客は老若男女ほぼ全世代にわたる。地元NYっ子にすればビリーは今も現役バリバリのヒーローなのだ。みんなノリノリでステージを応援している。

日本だとネクタイ締めたサラリーマン風が腕組みしながら直立不動で見てたりして。なんだかこっちも冷めちゃうんだよなあw
そして今回スクリーンに流れる歌詞の対訳を見て「ああ、こんな内容の歌だったのか」と目からウロコが何度も落ちまくった。

ふだん洋楽を聴くときは歌詞なんかほとんど注意してない。

ブックレットの対訳も見ないし、サウンドさえよければ意味は分からなくてもオッケーみたいに個人的には考えていた。

いやいや大きな間違いでした。「夏、ハイランドフォールズにて」なんて、タイトルとさわやかな曲調でてっきりバカンスの歌だと長年思ってましたが(笑)実はけっこうメンヘラ的な内容。とんだカン違いをしておりました。

「アレンタウン」の「暮らしはますます困難になっていく」といった詞は、若いころはそれほど感じなかったけど、今聴くとまるで郊外暮らしの自分の姿そのもので身につまされます。

ほんと、ビリーにかぎらず今まで洋楽の詞をないがしろにしてたのは大きな損失でした。曲の半分も理解してなかったと深く反省しました。

映画を観て、今回のコンサート、やっぱりチケットとるべきだったと後悔がさらに深まりましたが、なんと追加席が発売されたという一報が。

うーん、どうしよう…と悩む間もなく、またもソールドアウト。昨年度急逝したKAN氏がリスペクトしていたのでビリー人気のほうも急上昇したんでしょうか…。

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