グルジアでキムチを漬ける【グルジア酔いどれ夜話/Siontak】
第二十夜
グルジアでも旧正月が明けた。
グルジアにも旧正月がある。
現代の国際社会では国によって日時が異なると不便なことこの上ない。便宜上ほとんど多くの国でグレゴリオ暦を使ってるのはそういうわけで元々はいろいろな歴が使われていた。中国やタイに春節やソンクラーンがあるようにグルジアでも旧暦として使われていたユリウス暦での新年が今年は1月15日にあった。
シャンパンばかり3時間飲んだグルジアの旧正月
肴はグルジアでは高価なイクラのバターブレッド これがなかなかイケる
グルジアでの旧正月の慣例というわけではないけれど、グルジアはワイン大国だけあってシャンパンも安い。1本500円くらい。この日は1人あたり3本近くは飲んだんじゃないか。
シャンパンという呼び名はシャンパーニュ地方で作られたものだけを・・云々そんなうるさいことは誰も言わず、グルジア産スパークリングワインをシャンパニと呼んで飲むわけだ。ちなみにブランデーのこともコニャッキとグルジアでは呼び習わす。
当然のことながらシャンパン翌日はなかなか手強い二日酔いが待っている。
ガンガン鳴る頭をおさえながらも午後には駅前バザールへ出かけた。今日はキムチ作りの日と決めていたのだ。
グルジアでキムチを漬けるのは2年目。グルジア人の友達にも好評で今年も楽しみにしてくれているので一杯漬けなきゃいけないのだ。友達はキムチはてっきり日本のピクルスだと思っていたようで韓国、北朝鮮の漬けものだと言うと変な顔したけれど無理もない。
2015年冬に漬けたキムチ
なんで最近の日本人はこんなにキムチが好きなのだろう?
答えは単純に美味いからなんじゃないかと思う。実は台湾にいた頃も2、3回キムチを漬けていた。ぬか漬けもたくわんも漬けたことはないのにキムチばかり漬ける日本人はなんなんだと台湾人にもその他の外国人にも言われたけれど食べさせるとうまいうまいと言って納得する。
正月に行ったイスラエルでは日本人の友人も漬けていたし、日本在住歴の長いイスラエル人でもキムチを漬けてるのがいた。キムチの漬け方を日本語検索しているとデンマーク日本人会のサイトが出てきたり。やっぱり日本人はキムチが好きなのは間違いない。いや欧米人でも好きな人がいっぱいいるぞ。
キムチとは韓国が世界に誇る国民食で、日本でいう寿司くらいのものなのかもしれない。
作ってみるとわかるけどキムチはそれほど難しくない。白菜さえあればその他の材料は世界中どこでも手に入りそうなものばかりなのだ。グルジアでは冬場は白菜が出回るのでキムチが作れるわけだ。
今回はアルバイト志願の少年、渡辺さん家のS君に手伝ってもらって買い出し1日、漬けこみ1日と計2日間二日酔いの身体に鞭打ってキムチ作りに励んだ。
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