えんがわ

14歳から適応障害、不眠症、家族、虐待、生き辛さ、いろんなことがある人生でした。残りの…

えんがわ

14歳から適応障害、不眠症、家族、虐待、生き辛さ、いろんなことがある人生でした。残りの人生は抑揚のないただただ平凡で穏やかな日々を生きたいと切に願うそんな私の便所の落書きです。時々、どこにも見せずに放り投げていたSSを投下します。

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    BL/GL ひっそり書いてひっそり載せる 表記を見て嫌悪感を感じた人は見ない事を お勧めします。自己責任

最近の記事

いや、それ、いじめですよ

私は極力会社で会話をしない。 楽しい会話であれば全然加わるし、お喋りは大好き。 友人達となら何時間でも話せる、だいたいくだらないことだけど。 でも、くだらなくてもいいのだ、人を傷つけることさえ言わなければフリートークってそういうことだと思う。 でも会社の人間達は違う。 まるで息をするように次々と人の悪いところを見つけては話題にして盛り上がるのだ。 だいたい始まりは 「あの人変わってるねー」 「こんなこと言ったら良くないんですけど」 からの、悪口無双大会が始まる。

    • 何もすごくない、でも偉かった

      私は要領が悪い。 兄は高いものを強請ってもなんでも買ってもらえた。MDコンポも車の免許を取るためのお金も、大学に通うためのお金も、要領よく手に入れていた。 私は何をやっても裏目に出てしまう。私が思っている事は1/3も伝わらず、大人を怒らせることに関して言えば天才だと思う。 褒められた記憶は殆どない。 諦められたか、怪訝な顔をされることばかりだった。 それは、大人になっても変わらなかった。 その日、私は夜勤明けで疲れ果てていた。 駅に向かう途中の坂道で、自転車に乗っ

      • 明日も仕事

        眠らなくてはいけない。 明日も朝から仕事で、働かなきゃいけないから。 不眠で眠れなくて朝辛くて起きられないのは自己管理ができていないから。 「生理は病気じゃない」に匹敵するくらいに不眠は辛い。 眠れないだけでしょ?だったら起きていればいいじゃない。 不眠を知らない人は言う。 目を閉じてるだけでも身体は休まるんだって、そんなわけあるか。 仕事で頭をフル回転させて全力で仕事していて、頭も身体も疲れているのに、眠れないんだぞ? どっかの医者だから専門家が言っていた。

        • 愛されるためには

          私の母の愛情はとてもチグハグなものだった。 褒めてくれたかと思えば、同じことをしても烈火の如く怒る事もあり、また逆に良しとしなかった事もタイミングが変われば仏のような心で受け入れてくれる事もある、表向きには「しっかりした」「真面目な」「いい母」だった。 自立を促してくると思えば、私が決めた事に不安を煽る言葉で返し、私が揺らぐと優しい言葉で包み込んでくれる。 不安定な人だった。 私にとっての「善」は母が思う子どもになる事だった。 問題も起こさない、反抗もしない、笑って

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          2本

        記事

          コロナになって。

          コロナになってイベントごとは全て無くなった。楽しみにしていた旅行も外食もカラオケもいけなくなった。 連日ニュースでは若者の感染拡大を取り上げ、年寄りのコロナ感染は悲劇的に、若者のコロナ感染は自業自得だと非難する。 日本のバランスは逆三角形で年寄りの方が多いのに。 年寄りを守る為に今自分が自粛をしなければいけない。というスタンスにうんざりする。 20代、30代は働き盛り、テレワーク推奨だのテレワーク7割目指すだの言うが、テレワークなんてできる会社の方が少ないだろう。 特に私

          コロナになって。

          拝啓、昔の私へ

          拝啓、昔の私へ 小さかった貴女は抗う術も知らず、ただ罵られ嘲られ殴られていましたね。 家族なのに殺してやりたいと思うほどに追い詰められて、人を傷つけ、自分を傷つけていましたね。 誰かを攻撃することで、脆く儚い、自分という存在を守ろうとしていましたね。 貴女はもう少し大きくなると大人を、社会を憎み始めます。 誰も助けてくれないと絶望し、諦め、笑うことをやめます。 笑うのをやめたことで、世間は更に貴女を傷つけ、痛めつけてきます。 心を閉ざし、ただ息をするだけの毎日を生きていきま

          拝啓、昔の私へ

          どうにもならないこと

          生きてるうえで、どうしようもない出来事というのは常々あるもので、私の生い立ちなんてのもその一つだと思っている。 私の父親は「活動家」「革命家」などと言いながら政治批判や原発問題、果ては世の中のあり方に物申すくせに、中卒でまともに働いたことがなく、借金浮気を繰り返しては親に尻拭いをさせ、その時にできた子どもは母親に責任を押し付けるクズのそのものだ。子どもは親を選べない、とはよく言ったもので、こいつが無責任にこさえた「負の連鎖」はこの代で終わらせるべきだと思う程に兄弟と腹違いが

          どうにもならないこと

          眠れるのはいつだろう

          疲れていてとても眠いのに、眠れない、昼間の仕事に支障はないものの、あまりにも眠れないので医者に相談してみた。その医者は「年齢的に夜中に目が覚めるのはある事ですよ」と言って睡眠薬を出してくれる。彼には先任の医者と交代した時から「変わりないですか」「変わりないです」「では、いつもの通り出しておきます」と会話を素早く終わらせる程度で心療らしい心療をされた事がない。 私は睡眠の事で14-5歳から病院通いをしているが、どこの医者も毎回同じ事しか言わない。医者には患者に対するマニュアルが

          眠れるのはいつだろう

          眠る方法

          「眠れない時は一度しっかりと起きてしまうのもひとつの方法だよ」と助言してくれた薬剤師がいた。なるほど、と思いどうしても眠れない時に試してみた。ウトウトと微睡むのだが、どうしてだろう、ソファーからベットへ身体を横たえると眠れなくなってしまう。 寝具が合っていないのだろうか、と寝る場所をベットからソファや床に変えた事もあったが、眠れるのは最初のうちだけで1週間と持たずに眠れなくなってしまう。先程勧められた、起きてみて眠りたくなったら眠るという方法も気がつくと3時、4時になっている

          眠り

          眠りにつくために目を閉じる。加湿器の稼働する音だけが静かな部屋に響く。昔、寝る時に考え事をしてはいけないと言われたのを何となく思い出す。仕事の事、今日の事、明日の事。子どもの頃は布団に入ればいつの間にか眠りに付けていたのに、大人になり様々な事を計算して器用にこなせるようになっている筈なのに、眠る事が下手になっている。ウトウトしているのに納まりが悪く、眠りに落ちる事ができなくて、何度も寝返りを繰り返す。 考えない様にと思えば思うほど明日の仕事の段取り、働く人間への指示だし、事務

          幼子の夢

          昔から良く夢に見ていたのは地獄と戦争の夢だった。真っ暗の中、恐怖と悲しみに押し潰されそうになりならが死体の横を歩いていく。当事者として、または空の上から見守るように、私の存在はそこにあった。死にゆく人が助けを求めてくるが、私には何もできず、私も泣きながら母の姿を探していた。久しぶりに戦争の夢を見た。何か集団就職か学校の行事であろう。私は木造の建物の中で見知らぬ(夢の中では友人のような)人と談笑をしていた、しかし、場面が変わるとそこには死体と傷を負った人たち、落ちてくるものを確

          幼子の夢

          逃亡者

          「海に行きたい」 真夜中に電話をしてきた彼はそう言った、ベットに入ってうとうとと微睡んでいた時に振動音が着信を告げる。半分寝ぼけたまま通話ボタンをタップし「もしもし」と少し掠れた声で応答して、聞こえてきた第一声がその台詞だったのだ。 車で迎えに行くと「ごめん」と助手席に乗り込んでくる。夜中に海が見たいなんてワガママを言ったことに対しての謝罪の言葉なのだろうけど、彼の表情が見えなくて曖昧に「うん」とだけ答えた。 風は冷たく、真っ暗な海は波音だけが響く。 「寒ぃ

          睡眠

          眠る為に色々な事を試してみた。 アイマスクをする、メトロノームを聞く、ヒーリングソングを流す、ただ目を閉じる、枕を変える、体の向きを仰向けにしてみる、ヨガをする、ストレッチをする…どれをやっても眠れない。 眠れない事に拘り過ぎているのかもしれない、と寝る事をやめてみたら翌日が辛かった、そしてその日も眠れなかった。 どうやって眠っていたのか、夜中に目覚めず、満足いく睡眠を取ったのはいつだったか、思い出せない。 寝る前にスマホを見ない、テレビを見ない、心を休める…どれも上手くいく

          好きなもの

          可愛い、綺麗、カッコいい、どれも好きなもの。今まで「女」でいる自分に違和感はなかった、でも「女」でいなきゃいけない使命感みたいなものは嫌いで、女の子が好きなスカートは嫌いで、女の子が好きな可愛い小物は苦手、ハイヒールはカッコいいから好きで、自分が綺麗になるメイクは好きだけど、人に見せるためのメイクも服も靴も実は苦手。 本当はどんな格好したいの?って思う。 本当はかっこいい格好がしたい、男の子になりたいわけじゃないけど、女の子にかっこいいって言われる女になりたい。 髪が長くても

          好きなもの

          いつも

          いつもそうだ、怒りの感情が頭いっぱいに溢れてしまい、一度気になるとそれに感情、思考の全てを支配されてしまう。他に楽しいことや嬉しい事を、思い出そうとしても気持ちの治りがつかず、もうダメになる。 その態度が外に出て他者から敬遠されてしまうのも理解してするのに、小さな子どもが我を通したくて不機嫌になり、大人の注意を引くような何とも幼い態度になってしまう。 つまりは、心の成長がないのだ、これ以外の気の引き方をしらないのだ。 誰とでも仲良くなれる、は子どもの頃には美徳とされていたが、

          薬っていつ終わるの?

          14-5歳で適応障害やら自律神経失調症やら不眠症やらと病名が付き、気づけばずっと薬を飲んでいる。 不幸自慢したいとか、精神薬飲んでる私ヤバいとか言いたいんじゃなく、ただ言われるがままに飲み続けている。 で、生活の改善がされたのか?というとされた事はない。変な話、精神科行って 「最近どうですか?」「え、まあ、変わりないです」「そうですか、じゃあいつものお薬だしておきますね」って感じで3分で診察は終わる。 私はもっとこうトラウマだったりフラッシュバックだったり不安が強く出る事に対

          薬っていつ終わるの?