【読書感想】図説アーサー王伝説物語

こんばんは!
今日も一日お疲れ様です。

皆様は「アーサー王物語」をご存じでしょうか?

細かいことは知らなくても
「英雄しか抜けない、石に刺さった剣」
「聖杯伝説」
「宝剣エクスカリバー」
などは、いろいろな物語やゲームの元ネタになっているので知っている方が多いかもしれません。

私は魔法使いの約束という好きなゲームの中にアーサーというキャラがいるので、関心はありつつも、大元のアーサー王物語についてはほぼ無知でした。


そこで見つけたのが『図説 アーサー王伝説物語』(デイヴィッド・デイ著/山本史郎訳/原書房)という本です。


私も最初は知らなかったのですが、アーサー王物語は様々な伝説の集合体
童話や昔話のように大枠が決まった物語でもなく、誰か一人が書いたものでも無いのです!

こちらの本はそういった各地の伝説を、図付きでわかりやすくまとめてくれています。
魔術師マーリンなどのアーサー王の周辺人物についても、絵画が載っていることでイメージがしやすかったです。


アーサー王の元になった歴史上の人物は、戦の王と呼ばれるほどの強い騎士。
この人物への憧れや尊敬から、後に様々な神話と混ざりあってエピソードが追加されていったそうで…

ていうかアーサーって実在した人物なんですね…?!
オズの魔法使いにおけるオズ、のような感じで、物語の登場人物だと思ってました。
本にはきちんと歴史的な背景も描かれていたので、尊敬されるのも納得です。

先述した「石に刺さった剣」などの話の元ネタも、引用文で載っていて読み応えがありました。
中でも宝剣エクスカリバーに関しては、湖の中か出てきた手が持っていて…というエピソードがびっくりです。そんなの怖すぎる!!!
けれど神秘的な感じがしますし、もしかして金の斧と銀の斧の話とも関係があるのかな…?と感じました。若干リトルマーメイドも…?

そうやって読んでいる途中で「これってアレの元ネタ…?!」と思うところが実はかなり多くて、楽しかったです。
アーサーというキャラがいる魔法使いの約束はもちろん、他のアプリゲームだったり、剣に関する話では鬼滅に通じるなあと思う部分があったり…
最近の物語しか知らないよ!という方も楽しいと思います。



結局のところ、現代に伝わるアーサー王物語は、後世の人が作った物語が大半のようです。
しかし0からの作り話という訳では無く、元になった人物がいて、その時代の様々な理由によってエピソードが足されていった…ということです。

中には支配者が権力を正当化するために、「自分はアーサー王と繋がりがある人物だ!」と主張するために書かれたものもあるとか。
私は戦いや支配の時代に生きたいとは思いませんが、伝説が生まれ、信じられている世界は、現代からすると非現実的で御伽噺みたいだな…と想像が膨らみました。

そう感じたのは、おそらく現代のファンタジー作品の多くがアーサー王物語の要素を取り込んでいるからかもしれません。

ファンタジー好きな皆さま、ぜひアーサー王について知ってみてはいかがでしょうか!

おやすみなさい🌙

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