No52 親心

共通テストの会場を通りかかると、大渋滞ができていた。こんな田舎でも、こんなに受験生がいたのかと正直驚いた。
主に国公立を受験する人が受けるものなのかな?
大学へ行っていない私は、何も知らない(恥)
SNSなんかで、家にお金がないから国立しか行けないという投稿を見ることがある。奨学金を使ってまでは行きたくなくて、親に出してもらう前提で行きたいからそうなるのか、そもそも自分で奨学金を借りるという選択肢がないのか。そんな風に言われている親はどんな気持ちだろうかと思ったりする。殆どの親は我が子の幸せを願っているし、子どもの夢を応援したいと思っている。でもできることと、できないことがある。それだけだと思う。
親の財力の範疇で国立の費用を捻出したとしても、今の生活は何とか維持できるから国立に行って欲しいというのと、今の生活レベルはすごく下がるし、借金もするけど私立に行ってもいいよというのと、どちらも選択できるなら、どっちを選択するのか。これは決して愛情の問題ではないと思う。
そして、18歳という年齢で、親のお金の詳細を知っている人なんてあまりいないと思うし、興味を持って気にしている人もあまりいないのではないかと思う。仕送りしている親が毎日何を食べてどんな生活をしているのか、そんなことを想像している人は少ないだろうと思う。
親心ってなんか片思いみたいな感じかもしれない。
昔、とある習い事をしていたとき、その先生の持っている道具が家を建てる値段以上と知って驚いたことがあった。
両親が購入してくれたそうだ。(その両親は会社員)ごくごく一般的な家庭で、その費用を捻出するのはそれはそれは大変だったと思う。
だけど、我が子がそれに懸ける思いを知っていたからこそ、何とかしたいと思ったのだと思う。子どものためなら、借金しても死ぬまで働いても何とかしてやりたい!そんな風に思ってたのかなと、その両親をお見かけしたときに感じた。
与える量やタイミングってとても難しいと思う。
与えすぎて、搾取するばかりの人にならないように。
与えることが当たり前になりすぎて、搾取される人にならないように。
与える量が少なくて、自分が無価値だと誤解しないように。
与えられるために、問題行動で注意引きをしないように。
純粋な思いでしたことなのに、結果は様々になることもある。

今の時代、コミュニケーションツールは山ほどある。
そこに頼りすぎて、必要な人と必要な対話が不足しがちなのかもしれない。
大切なことは自分の言葉で伝える。
照れくさいとか、言い辛いとか、そういうので誤魔化さないことも大切なことだなと思う。




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