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前頭側頭葉型認知症を知っていますか〜その6 ようやく精神科へ

震災時、たまたまリハビリ病院はたいした被害はなかったものの、実家は柱が折れ、屋根瓦は全て落ち、天井から空が見え、家具は全て倒れていました。

大事なものは一箇所に、家具がない場所に集めていたので助かりました。大規模半壊で公費解体が決まりました。

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リハビリ病院から施設に移った母。
毎日施設を出ようとする母が、入口でスタッフと押し問答になり、

施設から、説得するようにと電話が入るようになりました。

しかし言葉の説得は前頭側頭葉変性症には不可能です

私のかかりつけ医に相談したら、西日本で随一の認知症専門医が熊本にいるとのこと。

今までの病院やリハビリ病院での脳神経専門医は異常なしと診断。

認知症じゃない、という兄弟を何とか説得しました。 

予約は2ヶ月待ちでした。

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受診日

私や兄弟は県外から近くに前泊し、予約していた福祉タクシー到着までに、長時間外出だからとおむつをしてもらい、逃げないように車椅子に乗せてタクシーに固定しました。
(出かけることは内緒にし、当日朝いきなり施設に行って寝起きのボーッとしてるうちに準備させた)

母は、外出だと喜びました。

入口や看板で精神科とわかると不味いので、実家から出した若いときの写真を持参し、外を見ないように、それを見せながら40分かけて行きました。

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敷地内まで入ったら、あとはスタッフが応援に来ますといわれ、なんとかごまかして建物入口に到着。

連絡していたため看護師さんたちが外に出てきてくれました。「今日はようこそ!皆でお待ちしてましたよ。さあどうぞ中に!」

母は大満足で病院内に入っていきました。

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そのあとCTや血液検査、様々な心理検査をし、ようやく診察室に呼ばれました。

先生は歩かせ、話をし、画像を見せて説明してくれました。診断結果は

嗜銀顆粒性認知症(前頭側頭型認知症)

正常圧水頭症

ラクナ梗塞


でした。

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それにしてもなぜ、何人もの医師は認知症と診断できなかったのでしょうか。

それはこの「長谷川スケール」考案者で認知症の権威、長谷川医師の記事からもわかります

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20210307-00000001-pseven-life

そして向き合い方も

https://nakamaaru.asahi.com/article/13736317


続きはまた明日







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