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本からもらうもの。「小さいコトが気になります」より。

こんにちは!tamasiroです。

ときどき、どうしようもないモードになってしまいます。
イライラというか悲観的というか。
特に何かがあったわけではありません。
小さなモヤモヤの積み重ねです。
忙しかったり、仕事が順調に進まなかったり、些細なことが原因です。
書店に行くと大概スッキリしますが、様々な事情からフリーの時間が確保できない時があると、いつまでも継続します。
そんな時、気持ちを切り替えるためにすることは、やっぱり本を読むこと。

著者様は 益田 ミリ さんです。
発行所は筑摩書房。ちくま文庫です。

日常のちょっと気になり確認したくなってしまうこと。
必須ではないけど気になって思わず確認してしまうあれこれを、エッセイとイラストと漫画によって綴られています。

掲載されているお話の中で共感した『送信メールの確認』です。

送信ボタンを押す前にしっかり確認すればいいのに、さっさと送ってしまう。言うまでもなく、メールの話、しかも仕事のメールである。
ついさっき送信したのは、いつもお世話になります、が、<いもつお世話になります>になっていた。

『小さいコトが気になります』益田ミリ

思わずニヤッとなります。
“あるある~。私もやりました!”
こんなことが度々おこるものだから、送信履歴を思わず確認してしまうんですよねぇ。
送信前に確認すれば良いのにね、と思っていますがたまにやってしまいます。
そんな時に限ってミスがあるので反省ばかり。
他にもこんな小さいコトの確認もあります。

  • 買い物中の他人のかご

  • スーパーやコンビニのアイスクリームボックスの中

  • 不動産屋さんに張り出されている間取り

  • 室内にいて雨音が聞こえると、つい窓辺に

他多数。

共感しきり。
思わず口角が上がってしまって、読み終えるころには少し気持ちが軽くなっているような。
何度も読み返しているので、内容は憶えているのですが、それでも思わずクスリと笑ってしまいます。

“気になっているのはわたしだけかも”と思っている、毎日を送る中で必須ではない様々は意外と多くあるものです。
気軽に確認できるそれらは、何となく話題に上げることは気恥ずかしかったりします。
かくいう私の気になることはと言うと

  • 書店の新刊コーナー

  • 図書館の開館日

  • コンビニのスイーツ

  • アリの行列の先

これらを確認してどうするのかというと、特に何もしません。
書店の新刊コーナーに無意識で寄り道してしまう不思議にニヤリと笑い、一か月先まで確認してしまう図書館の開館日に呆れ、コンビニのスイーツなんて“食いしん坊か!”と自分でツッコミを入れ、アリの行列の先はまったく意味不明。
でも、気になることは気になるんです。
他人から見たらくだらないことだったり、無駄に思われるであろう様々なコト。

おそらく小さな幸せを確認するために好きを集めていたり、少しの達成感を感じていたりしているのではないかな、と思います。

辛いことがあっても、悲しくなることがあっても、自分にとって小さな幸せをかみしめるきっかけがあれば、今日があることに感謝することや問題を解決するための力がわいてくるような気がします。
確認しやすい様々なあれこれを“確認したぞ!”という間違いない達成感に満足してみたり。

日常の小さなことの確認は、毎日穏やかに過ごせる有難さをかみしめる幸せの確認なのかもしれません。


最後までお読みいただきありがとうございました。
今日が素敵な一日となりますように😊

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