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アストラモーフに意志はあるのか徹底考察【惑星アリンド調査報告】

今回は調査任務の一つ【アストラモーフ】に【意志】は存在するかという謎について個人的な見解を述べていきます。


その前に【アストラモーフ】についての簡易的な説明をしていく。

まず【ライラ】という存在が生み出した【アストリスの原質】という流体鉱石が存在し、ライラが外星から入手した生命体の情報を元に創り出したのが【アストラモーフ】である。

【アストラモーフ】の中には地球人の姿を模倣した【アリンド人】という生命体が存在しており、彼らは繁殖機能はあるが排泄機能がなかったりと、元が流体鉱石というだけあって生態構造は全く異なっている。

特筆すべき点としては彼らの成長速度は地球人と比べるとかなり緩やかであるという事だ。Vi³が日風港に訪れたのが幼少期の頃で、それから19年後に雁と出会ったわけだが彼女は見た目的には6歳ほどしか歳を重ねていないように見える

もしかすると黄月周期の1週が地球時間で3.54年かかる事から、彼らの年齢速度も1歳老いるのに3.54年かかるのかもしれない。

ではまずは主要な登場人物について語っていく。

ドランの姫で雁とは旅の途中で出会った。
彼女の使命は3つあり、まず一つに白石碑に記憶を刻みつける為に巡礼を行っていた。
2つ目に暴風が起こらないように黒石碑を鎮める役割があった。
だから彼女は空を越えようとするヒヤシンスやΛを止めなければならなかった。
そして3つ目、これは彼女が最後に告白したが、彼女自身が石碑となって後世のアストラモーフにアリンド人の歴史を伝える事が宿命だった。

彼女に課せられた使命は重く呪いのように思える。
彼女が献身的に使命を全うしたのは、ライラにそうデザインされていたからなのか、将又彼女の意志で後世のアストラモーフに自分達の存在を伝承したかったのか……
いずれにせよ、彼女の貢献は讃えられるべきだろう。

シャダラの姫で誰よりもライラを憎んだ存在だった。

日風港に初めて訪れた際、彼女は自由を知り、ライラからの呪縛から逃れるべく【三元光】プロジェクトを立ち上げた。
アステロの従者達は計画のため人工太陽に自ら命を捧げ、人工太陽を浮かして星からの脱出を試みましたが失敗してしまい、町は崩壊しほとんどのシャダラ人は灰体となってしまった。

そしてリセットが間近となり、彼女は最後の復讐を成すために太陽に火を着けライラを滅ぼそうとした。

彼女が抱くライラへの憎悪は劣悪な環境下によって形成されたものだと考えることが出来る。
加えてライラからすれば過剰な淘汰圧にも耐える事ができる強さを獲得した理想的な情報提供者になるはずだった。

しかしながら彼女のアストリスは崩壊してしまった。
最後の最後に彼女は輪廻転生の束縛から逃れたのだ。
これはライラへの最大の冒涜であり復讐になったであろう。

地球から派遣された調査員で一度目の調査隊が持ち帰ってきたアストリスの原質と同化した人間である。

アリンドに来る前には彼女と同じく実験に用いられた犬や同胞がアストリスに飲み込まれるという事件を目にしていたため、アストリスに対する恐怖心は強かったと思われる。

しかしながら今回の調査を経て、その恐怖心は払拭され好意的なものへと変わったと思われる。

彼女のアストリスはシャダラ人のウーという少女が元になっている。
ウーは地球人に恋をし、共に地球に行くため宇宙に出たが鉱物へと戻ってしまったようです。
しかし最後に雁が左手でライラに触れた際、自身の左腕を一度確認して眼の前にいる人物と手を交わしていたが、おそらくはウーをライラの元へ返すことが出来たのだと思われる。


・アリンドの宗教思想

ここからはアリンドの宗教思想について解説をしていきます。
宗教思想は人々の意志が反映された集合知です。であれば彼らの意志の存在について洞察を深められるかもしれません。

チベット仏教の思想では神の根源と個人の根源は同一の物と考えられており、神との同一化を目的とした宗教である事から関連性があるかもしれない。

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