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社会福祉士国家試験一発合格の勉強法 〜心構え〜

ここ数日、第31回の社会福祉士国家試験の問題を再度眺めたり、資格取得を目指している方のブログやTwitter、Instagramなんかを見たりしながら、自分は合格出来ていて、出来ていない人には何が足りなかったのか、を、まず明確にしなければいけないと感じている。
それが出来ていないと、合格した人の上から目線なアドバイスになってしまうだろう。

3/7を目指す!

まずは、データから。
社会福祉振興・試験センターによる第31回の発表を見ると、
受験者数 41,639 人
合格者数 12,038 人
合格率28.9%
と公表された。
10人受けたら、2〜3人の合格ということになる。
でも、その中には、体調を崩して受けられなかった方、記念受験の方、資格取得が趣味の方、などが10人中2〜3人ぐらいはいるように思われる。
誰よりも貪欲に、本気で資格を取りたい、仕事に活かしたい、キャリアアップしたい、と思ってる人は、7人ぐらいではないだろうか?
これはまったく主観であり、私の体感である。
となると、本気で資格を取ろうとして取れてる人は、
7人(10人−3人)中3人程度。
3/7

本気で受験してない人は、きっと2〜3割いる。


第31回の試験会場でも、鉛筆をころがして解答していたり、お昼休憩に試験の感想とともに、どれだけ出来なかったか自慢をしている人を、ちらほら見かけた。午後のために参考書でも見たら?と感じずにはいられなかった。

ちなみに、私の隣の人は、金色の鉛筆に1〜5の番号が書いてあるものを転がしていた。コロコロ〜、ピカピカ!、と、隣でやられたら、気が散って仕方がない。何を使ってるのか気になって、休憩中にジロジロ見てしまった。
目立つぞ、金色の鉛筆。
合格祈願なんだろうか・・・・(ちょっと欲しい・・・)

話が脱線したが、つまり、10人中、上位3位に入るぐらい勉強すれば良いわけだ。下からの2〜3人は、最初から諦めムードと自分に言い聞かせ、絶対合格するぞ!と言ってる7人の中で、まあまあやるね!な3位を目指す。

〜心構え〜
気持ちに余裕を持ち、自分をアセスメントする

絶対に合格する!という真剣さと、1番を狙わない気持ちの余裕が、実は、とても大切。
効率良く、必要な知識を必要なだけ記憶していく。
19科目の量の多さに圧倒されず、冷静に、何が重要で、覚えきれず切り捨てて良いものはなんなのか?それを見極める力が必要である。
自分の足りていない部分が、ベースとなる知識量なのか、例題が苦手なのか、何度やっても覚えられない科目がどれか、など。
好き嫌いではない。
点を取れるかどうか、そういう視点で自分をアセスメント(評価)する。具体的には、強みと弱みを分析し、点を取れる可能性の高いもの、伸びしろがどこにあるのか、という視点。

90点も120点も、合格すれば皆同じ

一番を狙わず、110点取れるぐらい勉強して、実際の試験で90点台取れれば、計画どおりと言えるだろう。
合格証が届いてしまえばこっちのもの。
15000円ほどの印紙や手数料を払えば、社会福祉士。
社会福祉士らしいかどうかは別として、こういう考え方をすれば、少しは気が楽になる。

3月〜7月頃までやること。

この試験において、19科目という膨大な範囲からの150問は、とてもやっかいなものである。
そこで、計画的に進めたいと誰でも思うものだが、正直、3月、4月の時点で暗記しても、本番までに忘れてしまうことも多いと思われる。
最初から飛ばしても、モチベーションの維持は難しい。
ここは腹をくくって、のんびりと、福祉の発展や進化に貢献した人物を調べる所から始めてほしいと思う。
まずは、基礎中の基礎、バイスティックの7原則、ソーシャルワーカーの母と言われるリッチモンド.M。4つのPのパールマン。貧困調査を行った、ブース.Cとラウントリー.S。ピアジェ,J、エリクソン,E.H、フロイト、マズロー,A、ラウントリーなどなど、基礎なのに、多くの人物がいて、すでに思考回路が停止してしまいそうだが、まずは伝記でも読むようにネットで検索してみてほしい

この人達は、どういった環境で育ち、何を行ったか?
たとえば、1900年前後に行った貧困調査の時代背景や人の繋がり。
「なるほど、ラウントリーはお金持ちだったのか(私の予想)」「当時の貧困の原因は、食事(カロリー)の視点で調査していた、さすが金持ち、余裕あるわ〜」「牧師さんだったのね、バイスティックさん」などという感想とともに、深い理解へ結びつけていく。
ぜひ、WiKiやホームページなど、いろいろ読んでみてほしい。
写真もあり、なぜ、貧困調査をするに至ったかなど、詳細を知ることが出来るだろう。
また、「1930年代」などで検索すると、当時の写真がたくさん出てくる。
日本は、第2次世界大戦前。
パールマンなどは、大戦後に登場することになる。
文章だけでなく、時代背景とともに、当時の生活や世界情勢から考えることが、深い理解につながり、こねくり回された意地悪問題に対応出来る底力となるはずである。

短期記憶から長期記憶へ

昨日調べた人物が誰か思い出せないことはよくある話。
私も40代。忘れたことすら忘れてしまう年齢だ。
「あれ、名前なんだっけ?」
そんな時は、履歴から、再度確認する。
この繰り返しが、実は、短期記憶を長期記憶へ移行させる。
週に1回2時間の勉強より、毎日の10分のほうが良い。
はじめは、忘れてばかりで効果は見えないだろうが、それで良い。
短い時間繰り返すことが、本当の知識へとつながる。
スマホやPCを駆使して、仕事の合間に、ほんの5分でもいい、調べる癖をつけてみてほしい。
必ず受かる、必ず、結果がついてくる。
そう自分に言い聞かせる。
そうしているうちに、GW頃になれば、心構えが出来てきていると思われる。

第31回社会福祉士国家試験に一発合格した私の勉強法をまとめていきます。ほかに、福祉のこと、支援のことも書いていきます。