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番外:私、不器用ですから

ドクターXという米倉涼子さん演じる大門未知子というキャラクターが好きだ。

フリーランスの外科医で「私、失敗しないので」を決め台詞として困難な手術を飄々と成功させる完璧な医者。

しかし、私生活は欲の固まり。デリカシーのない発言といい、空気を読むことなど一切することなし。

神原晶氏が手綱を引かないと何をしでかすかわからない危うさがまた彼女の魅力を際立たせている。

普段、私はドラマを見る質の人間ではないもののこのドラマだけは何故か見てしまう。

ドクターXを見ていた時に、ふと思い出したのが「幸福の黄色いハンカチ」という映画でした。

高倉健さんが愚直な昭和の男を演じていたのを当時の私は子どもながらに、

不器用なおっちゃん

と見ていた記憶があります。
その後も、口数の少ない昔ながらの男という印象だけが残っていました。

そんな今、なぜドクターXを見て高倉健さんを想像してしまったのかというと、大門未知子と高倉健は、

不器用な人間なのではないか

という共通点があるのではないかと個人的に考えました。

大門未知子は自由奔放に生きているものの、信頼できる人間は指で数えるほど。

そんなことは普段気にしていないものの、節目節目で己の不器用さを自覚している場面を見せています。

でも、自分を変えないし、変えることができないとわかっている

この不器用さは、強さであると私は感じ取りました。

これは高倉健さんも同じスタンスだったのではないでしょうか。

私、不器用ですから

高倉健さんの有名なセリフはまさに自分自身のことを体現していると思えます。

不器用なことがダメなことだという風潮がありますが、不器用じゃないとできないことも世の中にはたくさんあります。

人間の特性は人それぞれです。

自分を知り、それを素直に受け止めることで見えてくる世界がある。

背伸びせず、生きていきたいものですね。

ちなみに私も不器用な人間です・・・たぶん。

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