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賢治の四次元とアインシュタイン【宮沢賢治〜100年前に見たセカイ(3)】#58

○ 宮沢賢治作品とアインシュタイン

 花巻で生涯を過ごした宮沢賢治と、世界的な物理学者アイシュタイン。

 賢治作品は、アイシュタインの研究から影響を受けたとも言われています。賢治作品のキーワードの1つに「四次元」という言葉があり、「銀河鉄道の夜」などを代表に、四次元的なイメージを持つ様々な作品があることも指摘されています。
 そして、この四次元という考え方は、アインシュタインの研究と結びついています。

○ 縮まった花巻とドイツの距離

 賢治は生涯をほとんで岩手で過ごしたため、ドイツの物理学者であるアインシュタインとの関係はイメージしづらいのですが、当時、ドイツのアインシュタインのノーベル賞受賞のニュースに、日本中が盛り上がっていました。さらに、アイシュタイン本人が、日本、そして賢治が住む東北まで訪れ大歓迎を受けるという、現代とあまり変わらない状況がありました。 

 アイシュタインも宮沢賢治も、グローバルな、狭くなった世界の中で生きていました。

2022(令和4)年12月4日(日)
 
(続く)


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