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59回理学療法士国家試験直前予想問題:精神科うつ病の自動思考問題

59回理学療法士国家試験も直前です。もう何をやっていいかもわからなくなっているかもしれませんが、落ち着いて、少しでも対策をとりましょう。

ここでは今年でるかもしれないうつ病の自動思考問題について紹介します。

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認知行動療法で対象となるうつ病の自動思考のうち「極端な一般化」にあたるのはどれか(54回午前80)
1.少数の事実から全てが同じ結果になると結論づける
2.「こうするべきだ」と行動を制限して自分を責める
3.着目していることだけから短絡的に結論付ける
4.全てに対して白黒をつけて割り切ろうとする
5.そのときの感情に基づいて現実を判断する
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54回なので5年前の問題です。国試では5年前・6年前の問題は頻出します。
54回の答えは選択肢1ですが、ここでは選択肢1〜5まですべてどういう自動思考かを知っておきましょう。選択肢2と4はわかりやすいので、選択肢3「部分的焦点付け」はどれかと聞かれた場合に、選択肢3を選べるようにしておきましょう。

1は「極端な一般化」
2は「べき思考」
3は「部分的焦点づけ」
4は「白黒思考」
5は「情緒的な理由づけ」

です。

うつ病によく見られる認知のひずみは以下のものがあります。
1.完璧主義
「何でも完璧にやらなければならない」と思い込む。
100%を目指すより7割から6割に目標を設定する方が成績が良かったりする
 
2.責任感の過剰:「べき思考」
「〜するべきだ」「〜でなければならない」と過剰に思い込むとミスが許されない状況に追い込まれる。
 
3.マイナス思考の習慣
・極端な一般化:少数の出来事から何もかもがそうだと決めつける
 (例)「1,2回失敗しただけで、ぼくは何回やってもだめだ」
 
・部分的焦点づけ
 うまくいっていることがほとんどなのに、うまくいっていない事に焦
点をあててしまう。
(例)勉強の8割ができているのに、あと2割ができていないので落
ち込んでしまう。
「他の科目は得意だけど、精神科が苦手なので俺はだめな人間だ」
 
・情緒的な理由付け
 そのときの感情に基づいて現実を判断する
(例)「国試前で不安を感じている、だから失敗するに違いない」
 
 


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