昔、ハローワークに行った時、ある大きなポスターを目にしました。
そのポスターには、大きな縄文杉の写真が載り、その中央に文字が書いてあった。

「人生　いつでも　成長期」
とても太くて大きな文字だった。

私は当時、なかなか仕事が見つからず、脱力感いっぱいの状態であったのだが、そのポスターの写真と文字が心の中に大きく入ってきた。

人生はいつでも成長期であり、また、そうであらねばならないと改めて感じた。
生きていれば失敗も挫折も味わうが、これは全ては成長のための糧。
そう思うと、なんだか急に勇気づけられ、力づけられたようにも感じたのでした。

ハローワークに来る人は、皆、仕事探しで心に余裕はないけれど、あんなポスターを見れば、「これからまた一丁頑張ってみるか」という気持ちにもなるものだと思いました。

私はしばらく、そのポスターを眺めていたが、その写真と文字を心に刻んでハローワークを出た。

縄文杉は推定樹齢が三千年。
幹全体は、凄いとしか言えない超巨大木です。

人間、何歳になっても常に進歩向上するべく、目標を掲げて努力しなくてはいけない。
寿命が尽きるまで成長はどこまでも続く。これが本来の生き方です。

私は、このポスターを製作した人の心の視点に敬服をした。
その感性が気に入りました。

※今回掲載の縄文杉の写真は、「photo AC」からダウンロードさせていただいたものです。