見出し画像

ドイツ旅行day4🇧🇪|過去の過ちから学ぶこと

ベルリン2日目!
旅行前に見ていた天気予報より全体的に気温が低めで、もうちょっと暖かい服を持ってくれば良かったな〜とちょっと後悔。フィンランドにいると2桁の気温見るだけてもう嬉しくなっちゃって、舞い上がって半袖なんか持ってきちゃったわけです。一度も着てません。旅行は暖かい服装を心がけましょう。
特にベルリンに来てからはあいにく昨日からずっと曇りときどき雨のお天気だけど、くよくよ言ってもいられないのでウルトラライトダウンを頼りにホテルを出発。

最初に向かったのは戦勝記念碑。
ベルリン中央駅から西に向かうとティーアガルテンと呼ばれる広大な緑地があるのだけど、その中にそびえ立つ石の塔。「戦勝」記念というのは、まだドイツがプロイセンだった1864年にデンマークとの間に起きたデンマーク戦争のこと。この戦争、覇権を巡って争われた地名をとって「シュレスヴィヒ=ホルシュタイン戦争」とも呼ばれるのだけど、私は高校時代の世界史の授業で「これがあのホルシュタイン牛の名前の由来だぞー」って習って、妙に納得して覚えた記憶があります(こんだけ字数使っといてオチはそこかい)。
例にならって高いところへ登るべく285段あるらしい螺旋階段を黙々と登る。ティーアガルテンの中にあるからかほぼ周りが緑に囲まているなあっていう印象が強かったけど、地図と照らし合わせると遠くの方にテレビ塔や国会議事堂などなど有名なスポットがたくさん見えて、やっぱり高いところから見下ろすのは良いな〜と、ひとりでちょっとほくほくした気分になる。

手前に広がる緑地がティーアガルテン

その後はティーアガルテンを散歩がてらブランデンブルク門に向かうことに。
ティーアガルテンは「小型の動物園」という意味らしく、その後はティーアガルテンを散歩しつつ、ブランデンブルク門へ向かうことに。ティーアガルテンというのが「小型の動物園」という意味らしく、昔は王家がここで狩猟を行っていたそう。今も実際動物園になっているエリアもあるみたい。ベルリンはパリやリヨンのように街並みの中に緑があるわけではないけど、中心部に程近いエリアにこういうまとまった緑地があるのはすごいなと思う。

ティーアガルテンは結構広くて、15分ほど歩いてようやく入り口にあるブランデンブルク門に到着!ブランデンブルク門は、18世紀に軍事的な意味が少なくなり始めたベルリンを囲む要塞を取り壊す代わりに関税徴収を行う目的で設置された門。時代は降って、ベルリンの壁がちょうどブランデンブルク門を通る位置に設置されたせいで通行止めになり、その結果今でもベルリン東西分断の記憶を残す場所としても知られているのだそう。
個人的にはティーアガルテンを真っ直ぐに抜ける大通りの先にある門、っていう意味で、パリのシャンゼリゼ通りっていう大通りの始まりにある凱旋門とものすごく似たものを感じた。凱旋門のように登りはできないし、装飾も比較的シンプルだけど、だからこそなんだか素朴な力強さみたいなものを感じて私は凱旋門に劣らず印象に残った場所の一つでした。

パルテノン神殿からインスピレーションを受けているらしい

昨日も少し書いた通り、ドイツは「インビス」と呼ばれる屋台のような場所で買える手軽なグルメが人気らしく、だから観光地に行けば食べる場所もそこそこあるだろう、とあまり調べずに向かったらほとんど食べるところを見つけられず。今日はこれを食べるぞ!と決めていた料理があったので、ランチを求めて3千里、近くのショッピンモールのフードコートへ向かうことに。
その心に決めていた料理というのがこれ!

一つのフードコードの中だけでもこれが買えるお店が5つくらいあった(笑)

右がカリーブルスト。
ブルストがドイツ語でソーセージという意味。カレーの上にソーセージが乗っているのかと思ったら、なんとケチャップにカレー粉をかけたもののことを言うらしい…!一口目カレーのつもりで食べたらめちゃくちゃトマトの酸味が強くてびっくり(笑)でも付け合わせのポテトもあったから相性が良くて、斬新だけどこれまた美味しいB級グルメでした。

その後はテロのトポグラフィーという、ナチス支配時代についての展示がある博物館に行ってきた。
これまでナチスによる迫害されたのはユダヤ人という認識が強かったけど、他にもロマ・シンティといわれる東欧からの移民や、障がい者や同性愛者に対しても迫害が行われていたことを知った。そして特定の民族に対して破壊的な迫害を行うことを表す「ジェノサイド」という言葉も、このナチスの迫害を示すために新しく作られた言葉なのだということに気付いた。
この博物館に行ったといっても私はホロコーストについて詳しいことをきちんと学んだわけではないから中途半端な感想を書くことは避けたいけれど、ここに来てみて、過去に起こった非人道的で悲惨な出来事は、ただ感情に訴えるだけではなくて事実を知ることが重要だと思った。これまでもホロコーストに関する本を読んだり話を聞いたりしたことはあったからいかに残虐なことが行われてきたのかは知っていたつもりだけど、それが悲惨であったということ以外に考えを巡らせる機会は少なかった気がする。でも今日ホロコーストの対象はユダヤ人だけではなかったことを学んで、ホロコーストに対する見方が変わったと思う。
そういう意味では、こうやって過去の過ちに対してオープンになって真摯に向き合おうとしているのはすごいし大切なことだなと思いました。

当時ゲシュタポの本部があった場所に置かれているテロのトポグラフィー

その後は雨が降ってきてしまってあまり移動ができなかったので、チャーリーのチェックポイントというベルリンの壁にまつわる場所に行ってホテルへ戻ることに。寒かったせいか無性にラーメンが食べたくなったから、インスタントのラーメンと野菜を買って帰宅。こういうときキッチンがついてるホステルは便利!

手抜きながら身にしみたラーメン

ベルリンはこれまで旅行で行ったヨーロッパのどの場所よりも第二次世界大戦の気配を強く感じるなと思った。でもそれは過去の事実と向き合おうという姿勢があるからこそのことだと思うし、だからこそ私もここでその一端を学ぶことができて良かったなと思う。
明日は市内を回れる最後の日!晴れると良いな!

--
本当は連邦議会議事堂行くはずだったのに、予約が完了してなかったらしく断念

読んでくれてありがとう!Danke!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?