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就活生に贈りたい3冊の本 ~正月編~

正月に実家へ帰り、これから就活を始める大学3年生と話して当時の自分を思い出しました。苦い思い出がいっぱいあります。
そこで社会人として4年経験して当時の自分に送りたくなるような3冊を探してみました。

自分が就活していた4年前とは世の中も変わり、今を生きる学生のほうが聡明だろうなと思いつつ、誰か1人でも悩める人の参考になれば幸いです。

1.転職2.0 (著:村上臣)

ちょうど正月に読んで刺さった本です。

一社で一生を過ごすことはないことを前提に自分のスキルの棚卸方法について書かれていました。長期的にキャリアを考えるのに適した一冊です。

社会人を4年やって改めて思うのは就活が全てではないということです。どこからスタートするかを決める作業です。誰と出会い、どんな基準で人々が仕事をしているか触れ、自分と何が合うか合わないかを見極める1ステップ目であるということです。

運が悪ければ合わない人、環境と出会うこともあります。自分の好みでない職種になることもある。
その経験すらも別の会社・業界に飛び込むと意外と需要があったりする。
この本を読むとそう思わせてくれます。

当時の自分は就活で自分の将来が全部決まるように思い込んでいたので、そんな方がいたら是非読んでください。

その他にも良いベンチャーの見極め方、キャリアコンサルタントとの関わり方など実践的なネタも豊富で面白かったです。


2.ストレングスファインダー(著:トム・ラス)

就活時代、1番聞かれて困る質問は『あなたの強みはなんですか?』でした。強みなんて知らんよ。あったら教えてくれと思ってダラダラ的を得ないことを話してました。自分自身で疑っているので説得力もなかったと思います。

会社の人が知りたい強みとは「コンピテンシー=行動特性」です。気づかないうちに習慣として自分がしてしまっていること、考え方の癖が強みになります。

このコンピテンシーが特徴的に発揮されたエピソードを学生っぽくデフォルメして分かりやすく話すこと。これが必要だと気付けていたら嘘偽らずに心を込めて話せたし、相手にも伝わっていただろうなと思えます。

面接官は学生自体に何を成し遂げたかを知りたいのではなく、会社で働く時に転用して活かせそうな能力があるかを探っているからです。

この本ではコンピテンシーを分類してくれており、テストを受けると自分のTOP5を見つけることができ参考になります。


3.転職の思考法(著:北野唯我)

これは"この職種につきたい!"と強い思いがない人に向けておすすめしたい本です。本の中ではBeing型の人として紹介されてます。

どう生きたいかがあると、どんな毎日が送りたいかが決まり、そのような体験をできる職業は何かを考えるきっかけになります。

例えば
"毎日新鮮な情報に触れて最前線に立っていたい。"
"一人一人と向き合い深掘りして過ごしたい。"
"かっこいい服を着てキリッと過ごしたい。"
などなど

過去の経験から自分が活躍するための条件を絞り出せると、自分がこの会社で本当に働きたいなと思い込める確度が上がると思います。
会社に入ってからもモチベーション高く励むことができます。

あとはやりたいことがないと焦りも生まれてきたりするので、そんなじぶんでもいいんだ!と気づけることは大きいはずです。

(もちろんその仕事でどんなことをするのかは調べましょう。"これがしたい!はないけれど、こういうことをするのは知っています"と下調べすること、熱意をアピールするのは大事です。)

漫画パートも挟まれており読みやすい本でもあります。


最後に

この記事は正月帰りの新幹線で書き始めました。記事を書いていると昔のことを思い出しました。

もちろん紹介した3冊は読んで欲しいですが、もっと大事なのは"情報発信しているこの人は信頼できるのか?"と疑うことです。本に拘らずどんな情報でも同じです。

自分の名前を売りたいために本を書く人、本業のマーケティング(集客・認知)の一環で書く人、自分の業界/会社を魅力的に見せるために切り取り話す人など色々あります。

それでも就活は貴重な時間です。後から振り返ると後々有名になったり活躍してる人に会えて話が聞けてラッキーだったなーと思うこともあります。
何も恐れずいろんな企業の人と会って話して、社会を知っていくことは人生の土台になる経験にもなるはずです。

この人はどういう立場の人で、自分にとって有益な情報か吟味するのは忘れずに就活ライフを過ごしましょう。


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