名声なき私の素敵な遊び

最初はやけくそだった。自分の書きたいものを書いて書いてひたすら書いて。だけど貰えた評価は1だけ。

書いている数と評価は比例しないってか? これだから数学はやんなっちゃうな。でもこうなると逆に興奮してくるというか、意地でも自分の作品でこの場を染めたくなっちゃうな。

生み出す作品の数をさらに重ねていく。その速度は日に日に増していく。今思い返してみると狂っていたなって思う。でも狂っている時ほど楽しいものはないんですよね。

数が多いと嫌でも色々な人の視界に入ってくるようで、一部のファンかそれとも気まぐれか拡散で広がる自作品。最初の頃の自分が欲しかったものは気付いたら手に入っていました。

「だからなんですか?」は禁句ですか?
「ありがとう」と謙虚にいったほうがいいですか?

書くことは楽しいです。でも、良い景色が見たくて高みを目指したくなりませんか? もっとちやほちゃされたくなりませんか? 

しかしまあそれがこんなにも苦行だとは思ってはいませんでしたが。
書くことは楽しいです。でも、唐突に襲い掛かってくるこの焦燥感と虚無感はなんですか?

皆さんには「その答えを求めるべきではない」と助言しておきましょう。これは私の悪い癖。その答えを悟ってしまった私。今まで自分を駆り立てていた興奮の糸がぶつりと切れました。

ああこうなったらもう駄目ですね。私の本能がそう嗤っています。まあでもいいでしょう。良いところまで登ったと思います。この辺りで飛び降りてみるのもいいでしょう。

ジェンガで一番楽しいのは積みに積んだブロックを破壊する瞬間。私もその瞬間を楽しみましょう。気が向いたらまた積めばいいんです。0から1を生み出し、1を0に戻す。

名声なき私にふさわしい素敵な遊びです!

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