「依存」について

はい、席につけ。今回は依存について勉強する。

依存の意味はそうだ、他の物に頼って生きることだな。そして、人間が持つ感情の集合体、つまり心をを維持するために用いる振り分けシステムである。

ゲームで例えると、経験値を攻撃力に振り分けたり、防御力に振り分けたりという具合だな。先生は「攻撃は最大の防御」だと思っているから攻撃力を特化させる。ま、これはあくまでゲームでは成り立つだけだ。

心の場合はバランスよく振り分けをしないといけない。何故かというと、例えばこの人、仮に「Aさん」ということにしておこうか。「Aさん」に振り分けを多く振っていた場合、「Aさん」に嫌われたと感じるか、もしくは気付いてしまった場合、心の中のバランスが大きく崩れてしまうんだ。

そりゃあそうだよね、一番振り分けていた部分が欠けたのだからね。

さて、このようになった時に人間はどうするのか想像できるかい?
「心」はどうにかしてこの欠けた部分を補おうとするんだ。その結果、過剰に関わろうとする。その行為が自滅を早める行為になるとは知らずにね。
冷静に考えて、何がいけなかったのか反省し、行動を改めるのが一番だが、すぐには変わることができないのが残念ながら人間という生き物なのである。
依存のかけすぎで尤も怖いのは、依存先を失った際に依存先の相手を憎む気持ちを抑えられなくなることだ。君達も一度は経験があるんじゃないか?
だが、考えて欲しい。その人に依存ポイントを失えば壊れると知っていながら極限まで振り分けたのはこっちなのだ。

とどのつまり、自業自得である。

君達も依存のしすぎで人生を台無しにしてしまうということがないように。先生はどうなのかって? ははは、君達に心配されるほど落ちぶれてなどいないさ。

私には愛した妻が残してくれた娘さえいればそれだけで十分なのだからね。

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