見出し画像

モンテネグロ 旅備忘録 2023年10月


はじめに

欧州一醜い首都と欧州きっての観光スポット、その両方が混在することに興味を持ったことがこの旅の始まりだった。
実際来てみて、謎が謎を呼ぶ旅となった。

ポドゴリツァ

ポドゴリツァ空港⇄市内

交通手段としては二つ、タクシーもしくは鉄道だ。

行きは到着が深夜だった為タクシーを利用、事前にxxで予約して、18€をオンラインで決算した。
(空港-市内は固定料金で12€とのことなのだが、タクシーが捕まらないリスクを考慮して事前に予約することに)
市内のホテルまで15分ほどで到着した。

深夜23:30に到着。空港はこじんまりとしていた
到着ゲートを抜けたところ。ここにタクシードライバーがいるかと思ったら、出口を出たところにいて少し焦った

帰りは少しチャレンジして鉄道を選択。
鉄道駅はバスターミナルの横にある。おそらく首都において世界で一番存在感のない中央駅だと思う。

5:10発の鉄道に乗った。
チケットカウンターは6:00からだったので鉄道車内で買うことに、1.2€だった。
(前日にチケットカウンターで聞いておいてよかった。)

列車は定刻通り発車し7分ほどで"Aerdrom駅"に到着。この駅がまた渋さを出していて堪らなかった。
まず、駅にだれもいない、あと、駅舎がめちゃくちゃ小さいかつもう設備最低限。
早朝ということもあり、真っ暗だったのでちょっとした不気味さもありでもう、インパクトしかなかった。

ここから空港までは歩きだ。
15分ほど歩道もない道を歩く。途中めちゃくちゃスピードを出す車が横を通り過ぎていくのでしっかりと”歩行者いてますアピール”をする必要がある。

結論、アドベンチャーが好きか、時間に余裕がある、お金をセーブしたいこれらがない限りはタクシーの方が良さそうだ。

駅入り口。目を疑う
良かった、列車いた
列車、車内。意外と綺麗
車内でチケット購入。レシートみたいなものもくれる
この日2度目の目を疑う光景。こちら首都の空港駅の駅舎です
引きの写真。ちなみにiPhoneの性能で明るく見えるが実際は真っ暗

街の規模感&交通機関

個人的な肌感覚だが、旧ユーゴスラビア圏で一番コンパクトな街だと思う。
基本歩いて周れる距離感に各アトラクションがあるのだが、メインのアトラクションを見るのに2時間あれば足りる規模感である。

市内にバスは走っているが、メインどころを回るだけなのであれば必要ない。

Tourist Infoで手に入れた地図。Tourist Infoには四人ほどスタッフがいて色々教えてくれた
中心街の目抜通り。ミニマム。

アトラクション

独立広場
街の中心に位置する。
こじんまりとした広場だが、ここがポドゴリツァの中心街。
ポドゴリツァの観光をメインにする場合は、ここを中心にホテルやアトラクション、食事を組み立てるのが良さそう。
(バスターミナルや駅までは徒歩15分ほど)

水曜のお昼だから?なのに?非常に閑散としていた

聖ジョージ教会
独立広場から徒歩5分ちょっと。
個人的にはここの教会がポドゴリツァの中で一番好きな場所だった。
正教会の教会で、こじんまりとしているが、内部には美しいイコンと上部にはフレスコ画が描かれており厳かかつ美しい。

正面、趣ありけり
内部、天井のフレスコ画が歴史を感じさせる

ミレニアム橋
こちらも独立広場から歩いて5分ちょっと。
橋自体は良くある外見ではあるが、橋から見えるモラチャ川の清流や奥に見える山々は息を呑むほど美しい。

橋からの景色。ここは首都か、と思うくらい川が綺麗
ミレニアム橋を撮影したい場合は北に位置するモスクワ橋から撮るのが良さそう

キリスト復活正教会
独立広場から歩いて20分ちょっとほど。
ポドゴリツァで一番目立つ建物。
2013年に完成した最近できた正教会。
黄金の内装や絵画を見るだけでも訪れる価値はある。

ファサード(っていうのかな)入り口上部に画が描かれているのが特徴かと
内部は金を基調に、キリスト中心に聖人たちが描かれている

オールドリブニカ川橋
独立広場から歩いて5分ほど。
いつ建てられたのかわからなかったが、少なくとも16世紀にはここにすでにあったそうだ。
橋が架けられた川は干上がっており、その近くにあった城跡?も朽ちつつあったが、ここにその昔しっかりとした文明があったんだと過去に夢を馳せることができた。

川が完全に干上がっていたが、趣ありけり
橋の北にある階段を登っていくと要塞跡があり、今はステージが設置されていた。ライブでもやるのだろうか。

時計塔
独立広場から徒歩10分ほど。
旧に中世を感じさせる建物が現れる。
時計塔と呼ばれているが、実際に時計はついていない。
謎が謎を呼ぶ。

夜はライトアップされて美しい。ただ、本当に時計がない

Konoba 'Lanterna' Podgorica
独立広場から徒歩で5分ちょっと。
人家の間にあって少しわかりづらい。

ここでは、モンテネグロ料理が食べられる。
が、昼のミートミックスが重かったので、少し軽めのチキンのゴルゴンゾーラ和えにした。これもこれで結構美味しかった。
またここでしか見なかったのだが、地元ポドゴリツァのビールも飲める。

店内。このこの日は大雨で?客がまばら。ただ内装めっちゃ良かった
チキンのごゴルゴンゾーラソース和え。絶品だった….

Pod Volat
独立広場から徒歩で10分ほど。時計塔のすぐ隣にある。
ここもモンテネグロ料理が食べられる。
子牛のステーキと玉ねぎを食べたのだが、お肉が焼きすぎでめちゃくちゃ硬かった。味は普通だった。

外観。石造りの感じが雰囲気抜群
店内の雰囲気。ワインも結構種類あった
子牛のステーキ。見た目通り味もシンプル!

宿

Hotel Terminus
コトルに行くことを踏まえてバスターミナルに近いこのホテルを選んだ。
一泊44€の割に部屋も綺麗かつ作業机があり、朝食も付いてきて非常にコスパの良いホテルであった。
一部タバコの匂いが染み付いた部屋があったのとWIFIの調子が悪いのが玉に瑕だった。(ネット自体は優先に繋げば高速だった。)

ここの受付のおじいちゃんがとても興味深かった。
パスポートを渡すと、
「行ったことはないが。日本って良い国だっておれは思っているんだ。
アキラクロサワの映画を何本も見たのだがあのマインドを持った人種は非常に良い。かつ、昔のモンテネグロ人と似ていて非常にシンパシーを感じるんだ」
とのこと。どんなマインドセットのことを指しているのかは気になったが、非常にモンテネグロ人というものに興味を持たせるきっかけになった。

コトル

ポドゴリツァ⇄コトル

行き帰りともバスを利用した。

<<行き>>
ポドゴリツァ11:55発コトル14:15着のバスに乗った。
前日にネットから予約をし(8€)、ホテルでチケットをプリントアウトしてもらった。(チケットにプリントアウトせよと記載あり不思議に思ったが、実際バスのオペレーションを見ているとプリントアウト前提のものだった。)
当日バスターミナルへ行くとゲートでバスターミナルの利用料1€を支払え、ということでチケットカウンターで支払った。帰りのコトルでは言われなかったのだが、バスターミナル毎で違うのだろうか。

途中、ツェティニエとブドヴァという街にバスは寄るのだが、特に後者の街は非常に綺麗だった。
目の前にアドリア海をのぞみ、中世の街並みを残すエリアもある。今度来た時はぜひ訪れたい。

大型バス、この後めちゃくちゃ混むことに
トイレ休憩がないので本当に忘れずに行くこと。この後結構危ないくらい我慢することに
シート幅。狭くはない
遠くにミレニアム橋が見える。バイバイ、ポドゴリツァ!
ブドヴァの街並みとアドリア海….と曇天。持ってなさ杉内

<<帰り>>
コトル11:55発ポドゴリツァ14:15着のバスに乗った。
帰りはネット予約を使わず、バスターミナルで購入した。
9€だった。これに預入荷物の費用1€も払い合計10€だった。
(上記の通り、コトルのバスターミナルでは利用料は払っていない)

帰りも行きと同じく、途中、ツェティニエとブドヴァを通って帰った。


街の規模感&交通機関

街の規模はかなり小さい。
コトル湾の先の街も行くとなると大きいのだろうが、旧市街の城壁?の端から端まで徒歩15分、旧市街のメインアトラクションとコトル城砦を回っても正味3-4時間ほどで見て周れるほどコンパクトである。
なので交通機関を使う必要もない。
(バスターミナルも旧市街の一番近い入口であれば徒歩10分ほどで着く)

Gurdić Gate。バスターミナルから一番近い門。なんかかっこいいっす
猫が有名。至る所にキャッツが
キャッツ2
猫の餌リサイクル機なるものが。メーター右下のところに餌を入れると時間になると下のトレーに餌が出るよう。猫✖️サステナビリティ。新しい
夜が好きです

アトラクション

コトル城砦
コトルの旧市街とコトル湾が一望できる。
旧市街から歩けていけ、頂上までは大体30分ほどかかる。
(夏はしんどいと思う。)
ただ、30分歩いた先にある景色はそこまでの疲れを吹っ飛ばしてくれるほど素敵でこれを見るためにここに来たと思わせてくれる場所だった。
また、途中ところどころで城砦についての説明も書いてくれているのでそれを一つ一つ読んでいくのも結構楽しい。

これが見たかった
頂上からの景色

聖トリプン大聖堂
珍しいカトリックの大聖堂。
1160年に建てられた歴史ある建造物。
2階部分は歴代の宝物と法衣が展示されて大聖堂の歴史を知ることもできる。

ファサード。厳かオブ厳か
モンテネグロに2つしかないカトリック教会の一つらしい
中には宝物の数々が。。それが理由がここは入場料4€かかる

旧市街壁
旧市街を囲む壁は上を歩くことができる。
前述の通り、端から端まで徒歩で15分ほどなので良い散歩コースになる。
晴れた日には眼前のコトル湾と旧市街が望めて気持ちが良いだろう。
(残念ながらおれが歩いた時は雨&強風だった)

雨&きょう強風の中歩いてくー

聖ニコラ教会
旧市街の北に位置する正教会。
こちらは比較的新しく、1909年に完成されたらしい。
正面にある二つの尖塔が印象的だった。

ファサード。目の前のベビーカーがめちゃくちゃ気になった

聖ルーク教会
聖ニコラ教会の斜向かいにある。
可愛らしい教会….といいつつもその歴史は聖ニコラ教会よりはるかに長く、完成は1195年。人と一緒で教会も見かけによらない。

歴史が違うよね、すぐわかる(声震)


時計塔
Sea Gateから旧市街に入ると目の前にある。
1602年徳川家康が征夷大将軍になる一年前に完成されたと考えると非常に感慨深い。
大きなブロックで組み上げられ、2階部分の2つの面に時計が付いている。
30分毎になる鐘の音は非常に美しい。

コトルバザール
旧市街の北に位置する。
めちゃくちゃこじんまりとしたバザールだった。
5分ほどで中を見て周れる。
中ではランタンから猫グッズと、様々な土産物が購入できる。


Konoba Scala Santa
聖トリプン大聖堂の南に少しいった広場にある。

海鮮料理が有名らしく、タコのカルパッチョを前菜にエビのブザラソース和えをメインでいただいた。
ブザラソースはコトルの名物らしく、他の海鮮料理でもよく使われる。
オリーブオイル、ニンニク、パセリ、トマト、ワインを材料とするソースは海鮮、そして白ワインと天才的に合って、一生食べられた。

ブザラソースが絶品なのと、殻を剥いておいてくれる優しさ…好きです
店の前の広場。ストリートミュージックが乙

BBQ Tanjga
旧市街とバスターミナルの間にある肉屋兼、レストラン。
多くの旅情報サイトでよく見かけたので、行ってみた。
正直、すごい推れるほど、美味しくはなく普通だった。
個人的にはここよりも市内の海鮮系のレストランに行った方が良いと感じた。

店内。メッセージ…書いてないです
テイクアウェイ。フォークがなく、ナイフ2本渡され、二刀流で食べることに。
ちなみにこれハーフサイズです。あと同じトレーのサイズのサラダがてんこ盛りできます

Old Winery Wine Bar
聖ニコラ教会の近くにある。
地元モンテネグロのワインを多く取り扱っており、グラスでもいただけた。
2件目、3件目としては非常にありがたいお店だ。

みんなテラスで飲んでます

宿

Antika Guesthouse
旧市街の南側エリア、そしてレストランKonoba Scala Santaのすぐ近くにある。
旧市街の建物をそのままゲストハウスに変えたような感じだった。
中は非常に清潔で、キッチンルームもあるので快適に過ごせた。
これで44€はお得である。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?