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ウクライナ旅行。おとぎ話のような美しい街キーウ

ウクライナのアニメが日本初上映

私の推しグループINIの髙塚大夢くんの声優デビューが決まった。おめでとう大夢👏
日本初上映のウクライナのアニメーション映画「ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン」のルスラン役。2023年9月22日公開!楽しみ!

この映画の日本語吹替版の制作と全国公開をクラウドファンディングで達成されたことについては、こちらの記事に詳しく書かれている。

こんな風に熱意を持ち行動された方がいたからこそ実現する日本公開。
MINI(INIのファンのこと)として盛り上げていきたい気持ちと共に、この映画が製作されたウクライナという国がどんな場所か、少しだけでも共有したくてこのnoteを書こうと思う。

2016年9月に訪れたウクライナ旅行の話。

拍子抜けするほど普通のヨーロッパ

私たちがニュースで耳にするウクライナの情報といえば、戦争の話題ばかり。ロシアに侵略され、治安が悪く危ない国、というイメージを持つ人が多いと思う。
私が旅行したのは2016年。日本にいるとあまりイメージが湧かないウクライナという国だけど、当時から私もソ連の暗くて怖いイメージを持っていた。でも、その印象は実際行って見ると全然違って良い意味で裏切られてばかりだった。街並みは美しく、ご飯も美味しくて、綺麗で洗練されていた。暗い怖いというより、「普通のヨーロッパっぽい安心感があるなー」というのが私が抱いた印象だった。

1日目。美しい街が包み込む悲劇の痕跡

羽田→フランクフルト→キーウ。2回のトランジットを経てキーウへ。

宿泊したホテルがとても素敵だった。エレベーターの床の絨毯が曜日に合わせて毎日変わるのがお洒落すぎて感激。

到着した土曜日のエレベーター
華やかなホテルのロビー

ホテルから歩いて独立広場へ。
途中、なんだか旧ソ連圏の雰囲気漂う市場に寄り道。

真ん中で何か手に掲げてるおじさん

市場の中には、カラフルなお花屋さんがいくつかあった。日本よりカジュアルに男性が女性にお花を贈る文化があるらしく、市場にもお花屋さんがあるし、街には24H営業のお花屋さんがあったりする。配置の仕方や色の感じが国によって個性が違って面白い。

キエフのメインストリート、フレシチャーチク通りとコーヒーの売店。売店の細かい細工が素敵だった。

Maidan Nezalezhnosti (独立広場)

独立広場は2013年11月から始まったユーロマイダン革命の中心となった場所で、上の写真は広場の左の坂道。この革命で犠牲になった人たちの写真やお花が飾られていた。この通りの名前は革命後に「天国の100人の英雄通り」に改名されたらしい。

ユーロマイダン革命はウクライナで起きた公民権運動。NETFLIXのドキュメンタリー「WINTER ON FIRE」でもその様子を知ることができる。EU加盟を掲げて当選した後、親露政策を打ち出したヤヌコーヴィッチ大統領の辞任を要求する過激な革命。
私が旅したのはこの3年後で、呑気に「治安も良い感じだし、平和なヨーロッパな雰囲気〜」などと思っていたけれど、この坂道には明らかに革命の悲劇の痕跡があった。革命の後も、親露と新欧州で衝突したり、クリミア併合があったり、今も戦争が続いているのがウクライナという国だ。私が感じた穏やかな街の印象は、この国の国民が血を流して勝ち取ったものだったのかと思うと胸が傷んだ。民主化のために失われるものが大きすぎる。

さて、夜ご飯はイタリアン。めちゃくちゃ美味しかったし、内装がとても可愛いレストラン。お肉のカルパッチョと洋梨とチーズと蜂蜜のピザが絶品だった!

ご飯の後は、物価安すぎなキーウのスーパーへ。ビールが水より安い50円くらい。チーズは100円くらいだった。

2日目。おとぎ話のお城のような教会

朝食会場へ向かうエレベーターの床。さりげなくこんな風に新しい1日を感じられる演出。かわいい!

朝食のクオリティ高い。奥に海苔巻きまで。

2日目は美しい教会をたくさん観光できた。
先ず向かったのはペチェールスカ大修道院ロシア聖教の総本山で、いくつかの教会や聖僧たちのミイラが安置されている地下の洞窟修道院や、民芸品博物館や、軽食を食べられるカフェもあり、見所が沢山。

ペチェールスカ大修道院
ウスペンスキー大聖堂

修道士たちのミイラが安置されている墓地は露出厳禁。頭からスカーフを被り腰から下は緑色の布を巻いて、蝋燭を持って入る。真っ暗な道を進むと本当に沢山の遺体があり、ミイラの手とかはっきり見えるのでかなり気味が悪い。霊感がない私も重たい空気を感じたし、何か吸い取られる感じがした。。

民芸品博物館の展示が可愛かった。額縁とかに入れずに、お皿を白い壁に飾ってる。

National museum of Ukrainian Folk Decorative Art

これなんだったんだろう。ジブリ味を感じる。

昼食のレストランへ。外観かわいい。国旗に向日葵にウクライナ感満載。

ボルシチ、黒パン、ポテトのパンケーキ、バレニキ、ロールキャベツ、キエフ風カツレツ、モルス(クランベリージュース)などなど…色々食べたけど全部感動するほど美味しかった。日本で何度かロシア料理を食べたことがあったけど、本場の方が断然美味しくてどれも日本人の口の合う!
個人的にビーツやディルやベリー系、ニシンの酢漬けやサーモンが大好きなので、北欧系ご飯で幸せだった。

ウクライナではバレニキ。ロシアではペリメニ。要は水餃子。サワークリームつけて食べるのが絶品!お皿もかわいい。

午後の観光へ。
キーウ最古の教会、聖ソフィア大聖堂。最古というだけあって歴史を感じるオーソドックスな外観。中に飾られていたモザイク画もとても美しかった。

聖ソフィア大聖堂
聖ソフィア大聖堂の横にある鐘楼
鐘楼の上からの見える聖ミハイル黄金ドーム修道院

聖ミハイル黄金ドーム修道院。パステルブルーの修道院。色使い、可愛すぎる。。色んな国を旅してきたけど、こんな可愛い色使いや形の教会は観たことない!カラフルでメルヘンチックで絵本の中の世界みたい。パステルブルーも可愛いけど、赤や青の細かい装飾も可愛すぎる。。

聖ミハイル黄金ドーム修道院

最後は聖アンドレイ教会。丘の上にあるパステルグリーンとゴールドの配色が宗教施設とは思えない。おとぎ話のお姫様が住んでるお城のようなメルヘンな外観。

聖アンドレイ教会

絵画が並ぶ街並み。道沿いの建物もみんなパステルカラー。

ガラクタ市?骨董品市?
古いポスターや小物は旧ソ連感ある。掘り出しものありそう。

Lviv Handmade Chocolateでカフェタイム。満席だった有名なチョコレート屋さんのカフェ。

Lviv Handmade Chocolate

飲み物も全部チョコ🍫
Melting ChocolateとChocolate teaとChocolate Latte。甘いものまで美味しいウクライナ。ウクライナのチョコといえばこのLivivかROSHENで、どちらもとても美味しい!お隣の国なのにロシアのチョコは美味しくないので不思議。

夜はバレエ鑑賞。ジゼルを観たはず。。。海外旅行あるあるだと思うけど、時差ボケの中、わからない言語のミュージカルや言葉のないバレエ観劇って寝ないの無理だと思う。。睡魔と戦った記憶だけが鮮明に思い出される。あとは、劇場が美しかった記憶。

KEIV OPERA

当時、バレエって日本で観ると2,3万くらい。モスクワのボリショイ劇場で観ると同じくらい。サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で観ると7000円くらい。キーウは1200円だった。激安!

3日目。

キーウ最終日。ホテルのいつもと違うエレベーターに乗ってみたらこちらもちゃんと月曜日。

朝食会場で生のピアノ演奏。優雅すぎ。海苔巻き取ってみた。ちゃんとガリもある。

デザートまで充実してて高級レストランみたいだった。

最後はショッピングセンターへ。

この旅で、キーウとサンクトとモスクワを訪れたけど、1番お気に入りだったのがキーウ。ヨーロッパ的な建物が多いサンクトと、見所が少なめなモスクワに比べると、美しくあまり観たことがないカラフルな教会が観られたのがとても良かった!

この後、ウクライナからロシアのモスクワへ移動したのだけど、ロシアによるクリミア併合で、ウクライナとロシアの関係は悪化していて、隣の国にも関わらず直行便はなし。一旦ウクライナからポーランドのワルシャワ空港で乗り継いでモスクワへ行った。
ロシア旅については、気が向いたらまたいつか!

最後にお土産で買ったチョコレート🍫

ニュースでは分からない旅行者目線の美しいキーウの街の雰囲気が少しでも伝われば嬉しい!

2023.06.18


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