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⑤X先生が夢に出てくる

このシリーズは30分で書くことを目標にしているが、今日は事情があって20分でまとめたいと思う。

25年以上前、私は高校3年から浪人1年生まで美大受験予備校に通っていた。そこで出会ったX先生との思い出をちょろっと書く。

X先生は、一見したところは冷血漢であったが、「いかにも学校で浮いてそう」な受講生に優しく寄り添う人だった。私はスクールカースト最下位系女子だったこともあり、いろいろ良くしてもらった。

私とX先生は、廊下ですれ違った時にオーバーリアクションでお互いにVサインを交わしたり、話の途中でギャグを挟みあったりとか、いつのまにか可笑しな間柄になっていて、同じクラスの人から不思議に思われることもあった。

X先生の行動には、当時の私には計り知れない繊細な心遣いがあったのだと思う。

私はそれまで、親や学校の先生などから理解を示された経験がなかったので、X先生との出会いが特別なものになって、X先生のように誰かに寄り添える存在になりたいと思った。
今思えば、単純に私はX先生を尊敬していただけなんだけど、当時の私は、人に対するポジティブな感情が未分化で単純だったので、恋慕と勘違いしてしまいそうな感覚を抱いていた。

その後、めでたくX先生の出身大学に私は入学し、卒業した。

その後なが〜〜〜〜い紆余曲折を経て、「誰から見てもおばさん」に仕上がってきたのだが、ときどき夢でX先生に出会ってしまう。
形容しづらい暖かいような気持ちになり、頭のどこかで夢から覚めたくないと思いながら、起床する。

今回の話は、「今朝がそんな朝でした」という着地点を考えていたのだが、私の超個人的なメモによれば、今年の7月にもX先生が夢に登場していた。
ちょっと出番多すぎないか?

私ばっかり、X先生の夢を見て不公平(?)だ!
X先生の夢にも、私を登場させてくれ!
言いたいのはそれだけだ!

と、狂気じみてきたところで〆たい。ではまた次回。


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