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対話相手としての生成AI

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

勤務校では生成AIの生徒の利用についての保護者許諾を年度末から集めており、今年度からはほぼ問題なく、生成AIを授業で活用できる条件は整っています。

しかし、なかなか生徒に操作させるイメージが湧かず、不用意に使わせるのも問題があると思い、個人的に使用を保留していました。

ただ、放置していても授業のチャンスがなくなってしまうので、やってみるかということをそろそろ利用を始めてみました。

生徒が操作することはハードルがある

生成AIの使い方は、誰が操作して誰がデータを使うかという軸で4パターンに整理できると考えています。

A:教師が操作し、教師がデータを使う
 例:教材研究・テストの作成・データ分析など
B:教師が操作し、生徒がデータを使う
 例:教材の作成、見本の作成など
C:生徒が操作し、教師がデータを使う
 例:生徒の課題解決能力の成果物など
D:生徒が操作し、生徒がデータを使う
 例:生徒の発想支援や文章添削など

やはり、Dの生徒が自分で操作するということについては、保護者許諾の壁があり、そして、生成AIを使った上で生徒にチートとしてAIを使わせないということも必要になります。

ただ、ちょっと興味本位に使っているという使い方をしてしまうと、生徒が使うべきではない場面で、チートとして生成AIを使い出すおそれはあります。

そのため、生成AIのしくみや良さや弱点を納得しながら、正当な使い方を納得するにはどういう方法がいいかなぁということが悩ましいところです。

先達はあらまほしき…

そのようなことをあれこれと考えていたのですが、なかなか面白いオリジナリティのあるアイデアも出てこない状況でした。

色々と考えてみたのですが、やはりよく言われるように生成AIを使ってみるのであれば、まずは対話の相手として用いるということが、やはりベターなのだろうという結論となりました。

そこで、自分も活用のスタートとしては、まずは「AIとの対話が支援になる」であろう課題を設定し、その課題の解決に向けて、お試しで生成AIを使ってみようという方向性にしました。

何度質問しても怒らないし、わかりにくいと言ったら言い直してくれるし、長い資料をまとめてくれるし、そういう自分で自分の望むことをちゃんと伝えれば手伝ってくれるという使い方のルートで行こうと考えています。

まずはプロンプトを利用しながら

色々といじってみたのですが、生徒とある程度意味の対話を生成AIが続けるためには、プロンプトを工夫しないと無理そうだという判断となりました。

そのため、ちょっと方向性を縛ることにもつながるのですが、生徒に向けては対話が続くような形になるプロンプトをこちらから配信しました。

また、出力で表や箇条書きなど見やすい方に出来ることなども、プロンプトで例を示しておくことで、生徒が使いやすく資料やデータの整理に取り組めるような可能性も一応、考えてみました。

この辺りも、先達がオンライン上にかなり例を紹介してくれているので助かりました。自分のオリジナリティではここまでは上手くいかないのです。

とりあえず、やってみたけど、さて

本日からとりあえず、スタートです。

思ったよりも使い方に生徒が慣れていなかったので、もう少しハードルを下げてスタートでもよかったなと本日は思っているところです。

ただ、プロンプトである程度出力を安定させると、指導するときも割と見取りやすい感じがしました。これは個人的には使わせてみて、新しく得た知見ですね。

生成AIの出してくる出力自体が、実は生徒にはまだハードルが高いケースが多いので、それを少しずつ工夫してもらうように促すと、そこに学びは見えてきそうな気がします。


とりあえず、まだ走り始めたところなので、何も具体的に書かず、ふわっと、ここまでで…。


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