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生成AIを使いながら

Google for Education認定トレーナー&コーチの笠原です。

「つぶやき」でも紹介しましたが、今週の水曜日、五月十七日の新聞にChatGPTの授業について取材していただいたことが毎日新聞に掲載となりました。

まさか人生でG7の話題と同じ紙面に名前が載るとは予想していなかった…。

記事の補足的なこと

ちなみに記事で紹介されている授業は以下の授業です。

詳細については書いてはいないのですが、毎日新聞の記事よりももう少し詳しく授業の様子を紹介しています。

ちなみにChatGPTについて以下のような授業もしています。

いずれにしても、授業者である自分がChatGPTに打ち込むようにしているため、「生徒が利活用する」という段階にはたどり着いてはいません。利用規約の問題や情報の真偽の判断ができるのかなどの問題について、責任を負えないため、あくまで授業者が責任を負える範囲で使っているという状況です。

残念ながら、生徒の端末で自由に使わせるということは、現段階では厳しいところです。生徒が保護者に許可を取って利用規約に基づいて自己判断で使う分は使用を止めてはいませんが、生徒に活用を指示することはできません。

CanvaについてもAIが搭載されているので、そちらで色々とやることもできないこともないのですが、まだ、そこまで無理しなくてもいいかな?という実感です。

使わせるよりも先にやりたいこと

この数週間で、生徒が自分の端末でChatGPTを使っている様子を非常に多く見るようになりました。自分が教えているクラスの生徒は、自分が紹介している以上、もちろん生徒も面白がって使うようになるのですが(指導として保護者に許可を取ることは強く言っています)、自分が教えていないクラスの生徒も当たり前に使っている様子があります。

ただ、自分たちで見つけて使っている場合、話を聞いてみると利用規約をきちんと読んでいるのか怪しいケースが……。

世の中でこれだけChatGPTが騒がれてしまえば、アクセスできる環境にある生徒はアクセスをするようになるのは当たり前です。ただ、英語で書かれた利用規約をきちんと読んで、個人情報について適切な判断をしながら使ってくれているかは心配なところです。

そもそもオンライン上のサービスについて「立ち止まって考える」ということを教えられてトレーニングしたという経験は今の高校生たちにはほとんどありません。

だからこそ、自分は国語の授業や探究的な学習の時間に「デジタル・シティズンシップ教育」の実践を行っているわけですが、まだまだ試行回数が少ないのでこういう新しい話題が出てきたときに、話がつながっていかない様子も見られます。(教員たちでも実際、つなげて考えるのは難しい様子です)

今後、自分も生徒たちもおそらく積極的に生成AIを使っていくように思います。

そのような状況を迎える前に、生徒も自分も「どういう基準で考えれば良いのか」ということを腰を据えて議論しておく必要があるように感じています。

例えば、新年度になって各大学が以下のように、生成AIとどのように考えるかのガイドラインを発表しています。

このような文書を広く読み、論点を考えるような授業をしたいところです。

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