見出し画像

JDiCEのリアルゼミ東京会場に参加してきました

Google for Education認定トレーナーの笠原です。

何度か宣伝していた通り、JDiCEのリアルゼミに参加し、実践報告を行ってきました。

長い時間の枠をいただいて、勤務校での取り組みを紹介できたのはありがたいことです。

当日のスライドの一部です

実はLTトークで5分くらい話すのかなーと思っていたので、実践報告でたくさん時間をいただくことになった聞いたときには内心冷や汗が出ましたが(笑)、取り組みを整理していくと色々なことがありましたね。

日常の取り組みが共有される

今回のイベントでの実践報告やLTの報告は、どれも聞いていて「子どもたちの日常」が伝わってくるものでした。もっと堅い学会などでの実践報告は、子どもたちと試行錯誤している様子が見えにくい印象があるのですが、今回のイベントでは、どの発表からも日常の雰囲気が伝わってきました。

どうしても自分の知り合いの界隈はICTに強い方が多いので、普段目にする実践は「整った」ものが多いです。そのため、日常を成立させている、そこに至るまでの試行錯誤が自分の意識から抜け落ちてしまいがちでした。

だからこそ、今回のイベントのように四苦八苦している様子を等身大に聞くことが出来るイベントからは、勇気をもらうことが出来ます。日々の実践が全然上手くいかないで気持ちが折れそうになりますが、その苦闘は自分だけではない、多くの気持ちのある先生方が全国各地で挑戦しているとわかると、もうひと踏ん張り出来るような気持ちになります。

小さくても始められる

ICTはどうしても「道具」をどれくらい用意できるかによって、できる実践には差がつきます。表に出てくるような実践は、様々な好条件が揃っているものが多くなりがちで、彼我の差に辛い思いを感じる場合も少なくありません。

しかし、デジタル・シティズンシップ教育の実践については、「道具」の問題ではなく、どのような子どもを育てたいのかという願いと、どのように授業を組み立てれば子どもたちの成長につながるかという見立てを持つことができれば、小さくても確実に一歩を進めることができます。

もちろん、「道具」を欠いた状態では畳の上の水練にしかなりませんが、優れた環境を揃えなければ、実践できないわけではないのです。

むしろ「なぜ、今、このことが必要になるのか」ということを考えると、自然と実践につながっていくと感じます。

そういう意味でも、自分のダラダラとした実践報告よりも、むしろ日常の子どもたちの姿が次々に見えるライトニングの方がよほど面白かったです(笑)。

教員は子どもたちの変化の姿を見たら、そういう挑戦を自分もしたくなる生き物です。

今年はきっと爆発的に広がるはず

会場の雰囲気、質問で出てきた話題などを見ていると、確実に全国にデジタル・シティズンシップ教育が広まりつつあるように感じます。

一度、動き出したらあっという間に実践が広がっていくような予感があります。

Chat GPTなどデジタルの世界のあり方が複雑になっていく中で、学校の中心にデジタル・シティズンシップの考えが共有されることを期待しています。

この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?