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26/53

滋賀レイクスターズで14/29試合、1/29〜期限付き移籍した香川ファイブアローズで12/24試合。
「谷口光貴」という選手を追いかけて、26/53試合を観に行った'20-'21シーズンでした。

滋賀での2年契約の2年目として始まった今シーズン、香川で終わるなんてもちろん思ってもいなかったわけで、なんだか2シーズン分経験したような気持ちになっています。今シーズン撮った写真を見返していたけれど、滋賀にいたときのこと、もうとても遠い記憶だ。

とはいえ、移籍前の滋賀でも記憶に残る試合はありました。(アウェイだけど)新潟戦とA東京戦だなぁ。新潟戦は延長で勝ってヒーローインタビューで、もう本当にとっても嬉しかった。色々含めて、そしてあの席で、観に行けてよかったと思ったし、チームの勝利に貢献する活躍をしていたことも嬉しかった。苦しいときも応援しているからこそ感じられるものがある、と(信じていなきゃやっていられない日もあるから)わたしは信じていて、ああ本当に信じて応援続けてきてよかったな、と思えた試合でした。そんな試合、シーズンに一回あるだけでも幸せなことですよね。たぶん。欲しがりなのでもっともっとって思ってしまうけどね。

A東京戦も同じかな。良い席を取らせてもらって、キャリア500点もスリーポイントで達成してちゃんと見届けられて、アルバルクに勝てて。どんな状態であれ、あの、「アルバルク」に勝つってやっぱりチームとしてすっごく大きいことだと思うからこそ、レイクスのみんなの喜びが爆発していて自分もすごく嬉しかったなぁ。

こんな風にわくわくする気持ちを味わえていたのですが、その後(わたしは数試合しか行けていないけれど)プレータイムが短く悔しいなと思う試合も多く、年末の北海道戦と年始の横浜戦はDNPで、リリース直前の(結果的にはこれが最後になった)渋谷戦(1/24)の後に、「谷口さんはもっと輝けます!わたしは知ってます!きっと大丈夫。だよね?そうだよね?がんばれ!応援してます!すきです!」と、あまりしないメンション付きでストーリーズ投稿してしまうくらいには、もう結構わたしも限界を迎えつつありました。(振り返ってみるとこれは応援というよりプレッシャーじゃないか?怖いわ。その節はすみませんでした…でもいつももっと活躍できるはずだって、そう思ってるんだ…だってファンだからね。と、開き直っていいのだろうか。こればかりは本人に聞くしかないけど。)

期限付き移籍がリリースされた日(1/27)は高松でベンチの後ろにいて(どんなチームに行くのかなと思って見てみただけだったので、もう居るんかい!とめっちゃびっくりした)、そのときには1/30,31の西宮戦はベンチに入るのかどうかも分からなくて。帯同だけでもしていますように、と願いながら西宮に行ったら、会場にちゃんと居て、アップしていて、ものすごくほっとしたのを覚えています。その日から試合に出たし、日曜日はスタートで。緊急事態宣言下で行くこと、前日というかなんなら当日まで悩んだし、ホテルに至っては当日会場に着いてから取ったけど(居なかったら帰ろうと思っていたので)、やっぱりこれだけ観てきて移籍後初になるかもしれない試合を観に行かない選択は、わたしにはできませんでした。それが良いのか悪いのかはもうわからないけれど。

香川に移籍した後は関東での試合がほぼ無くて。自分が「東京から」行くことの是非について、もちろん滋賀のときも考えていたけれど、行く先が香川になってからは尚更考えました。結局行くことに決めた人が言うべきことではないのかもしれないけれど、行くと決めたならこんなこと言わず、書かず、貫き通すべきなのかもしれないけれど、本当に今シーズンは会場に行く選択をするのも、行かない選択をするのも、ずっとずっと苦しかった。会場に行くことについての罪悪感も消えなかったし、消えていないし。でも、ものすごく行きたいのに、全部全部見届けたいのに、「行かない」と自分で決めるのも、本当にしんどくて。西宮戦に行ったあと、2月〜3月上旬は、自分で行かないと決めたのだけれど、我慢するのがとても苦しかった(2/28の南三陸だけは日帰りで行きました。めっちゃ遠かった)。あ、今更ですがこの段落はただのまったくもって誰に向けるでもない愚痴です(書くなよ、でしかないのだけど振り返りなので記しておきます)。

ただ、ものすごく悩みに悩んで行った26試合は、わたしなりに、少しも見逃さないように、大事にすることができたかなと思います。悔しいことも嬉しいことももちろんありました。でも、行かなきゃよかったと思った試合はないです。(ただ、これはいま自分が健康でいられるからこそ言えることだとも思うから、本当になんというかみんな元気に楽しめる世界になってほしい…。)

これまでも写真は撮っていたけれど、同時に声を出すことで応援している気持ちを伝えたいと思っていたこともあり、声を出せないいま、そしてカメラを持っているから手を叩くことなどもしていないいま、わたしの応援ってなんなんだろう、と悩みもしました。以前noteで書いたように、結局応援は自己満足でしかないと思ってはいるけれど、だからこそ、行くことによる色々なプラスマイナスを考えて、マイナスが大きいのなら行かない方がいいのだろうとも思いました。そして、東京でテレワークできていないわたしが色々な場所へ移動することは、たぶんマイナスの方が多いのだろうという気がしました。というかプラスは自分の観に行きたいという気持ちが満たされることしかないようにも思えました。それってただの自己満足どころか自分勝手で、迷惑でしかないのだろうとも思いました。それなのに会場に行ったのはもう本当に、「ただ行きたかったから」で、何も言い訳はできません。できる限り歩いて会場に行って、ごはんはテイクアウトしてホテルで、会場では食べない、できるだけしゃべらない、と自分にできることはしていたつもりだけれど、自分が無症状感染者でなかった保証はどこにもなくて、もう考えたらキリがないので書くのもやめますが、とにかく今シーズンは本当につらかったーーーああこの段落も愚痴になってしまったーーー!

いつもいつも自分に言い聞かせていることなのだけれど、特に今シーズンは、どれだけ会場に行ったかじゃない、と思います。というか、応援している度合いはそもそも他人と比べるものでもないけれど。会場に、現地に、行きたくて行きたくてたまらなくても行けなかった人、行かない選択をした人が、沢山いることは知っているし、友達にもいます。そんな中でわたしが行くことを選択するのは、ただの身勝手でしかないという気持ちは結局のところシーズン最後まで消えなかったし、これでよかったのかは正直分からない。

でも、個人的な気持ちの話だけで言えば、「B1からB2へのシーズン途中の移籍」という恐らく本人にとって大きな決断をして、挑戦する姿を、この目で見届けられたことは、そうできる環境や何もかも含めて、やっぱり文字通り有り難いことだったなと思います(繰り返しになりますがもちろん会場に行くことだけが応援だとは思っていないです)。

アーリーエントリーの'14-'15、ルーキーの'15-'16、Bリーグになった'16から3シーズン、計4シーズン+αの川崎と、滋賀に移籍してシーズン中断してしまった'19-'20シーズン、そしてこの'20-'21シーズン。考えてみればもう応援し始めて結構な年数が経っていたけれど、どんなことを考えて選手をやっているのかって、インタビューなどを通してもいままであまり分からない部分だったんですよね。滋賀に移籍したときのことも、どうして滋賀に決めたのか、とかはあんまり分からなかったような気がしていて。まあ単にわたしが忘れてるだけかもしれないけど。だから、香川のホーム戦を終えたあとのインタビューに対するコメント

B1にいるだけの選手になるよりは、B2でもカテゴリー関係なしにプレーヤーとして求めてもらえるようなチームに行って、プレーしたい

というのを見て、ああそんな風に考えていたんだな、と知ることができたのは、わたしにとっては結構大きなことでした。川崎でベンチに居るのも、滋賀でベンチに居るのも、(ベンチでできることがないとは思わないし、特に滋賀では雰囲気が悪くなりそうなときに声掛けする姿はきっとチームにも良い影響を及ぼしていたと思うけれど)やっぱり悔しかった。ファンとして。

もっと出してくれたらいいのになぁ、とHCを恨みがましく思うこともあったし、プレータイム掴み取ってほしいのになぁ、もっと自信持って俺を使え!ってなってほしいのになぁと、谷口選手に対して思うこともありました。さっきも書いたけれど、もっとできるって信じてます、頑張ってください、と川崎のラストシーズンの頃からずっと伝え続けていたけれど、それって応援になっているんだろうか、とも思っていました。でもファンにできることって本当になくて。

ただ、選手としてどこを目指しているのか、どういう気持ちで試合に臨んでいるのか、どうなりたいのか。もちろん、「チームのために頑張ります」とか、コメントしていることはあったと思うし、きっとそれはそれで毎回もちろん本心だったと思うのだけれど、わたしに響く温度で伝わってきたのは、香川に行ってからが初めてだったんじゃないかと思うくらいに、このコメントは印象的でした。それはきっとインタビュアーの方の力でもあるだろうし、受け取るわたし側の気持ちも変わったからだとは思うのですが、ね。

シーズン終わりの発信や、最終戦となった福岡戦(おそらくコンディション?の関係でベンチ外でした)の最後の挨拶の姿から感じたのも、チームの力になれなかったという責任感のようなもので、いままではあまりなかったもの(と言ったら失礼かもしれないけれど)のように思えました。香川に移籍してから、ここ何年かあまりできていなかった(と言うとこれまた失礼ですが)わたしが応援したい!と思ったときのような、アグレッシブなリングにアタックするプレー姿をコンスタントに毎試合観られて、ディフェンスも全力で、スリーポイント沢山決めて、試合中も本当に楽しそうな表情で、チームメイトと喜び合って悔しがって。まだまだ知らないこと、知らない表情、知らない姿が、当然ながら沢山あると知れたことも、なんだか久しぶりにわくわくして嬉しかったです。もちろん、滋賀でもわくわくしたし、別に応援するのやめようとか思ったことはないけれど、予想外だった香川への移籍も、(金銭的な負担は増えたけど笑)悪いものじゃなく、むしろより応援しようという気持ちになれたのは、本当にありがたいことだったなと思います。

なんというかまあ結局のところ応援というか執着でしかないのかなとも思うし、ただただ迷惑でなければいいなと(思うならこんな長文noteとか書くなよという話でしかないんですが)願うばかりだけれど、やっぱり応援しててよかった!って思わせてくれる選手であることは、間違いないなと思うし、本当に感謝しかないです。今シーズンも沢山ありがとうございました!(読んでくれてるかは知らん!)

ごく個人的な気持ちですが、わたしはなんでもいいから選手個人が活躍していればそれでいい、とは思わないし、やっぱりできるだけ、トップのリーグで戦う姿を観たいとも思う。ファンの欲目ですよね。というかルーキーシーズンに東芝でNBL優勝しているので、試合に絡んで優勝する姿を絶対に観たいという気持ちは密かにずっとあります。

でも、結局、何度も書いているし同じことしか言えないのですが、どこのチームであっても、「谷口光貴」という選手を、彼が決めたことを、応援するだけだなと思います。そしてもう矛盾することを書くけれど、B1がいいとかB2がいいとかそういうことではなく、ただ、いろーーんなこと含めて、「バスケットボール選手でいることを楽しめるチーム」に居てほしいし、そういう姿を観て、応援させてもらえたら、嬉しいなと思います。もう今年29歳になるわけで、選手で居られる期間は永遠ではないからね。

なんて聞き分けの良いことばっかりいつも書いてるけどB2はわたしにとってアクセスが悪いところが多いんじゃーーー!あと川崎と戦う姿も絶対絶対観たいんじゃーーー!という心の叫びだけは残しておきますね。

というわけで。今シーズンも自分頑張った!というほぼ愚痴の自己満足noteでした。ここまで読んでくださった方はものすごくありがとうございました。行くことへのためらいが消えないシーズンだったので写真をあまり沢山は載せてこなかったのですが、オフにはちょこちょこ載せられたらいいな。でもやらないんだろうなーーー(笑)

下の二つはお時間あればぜひ見てみてください!別にわたしが作ったわけでもなんでもないけどね!


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