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心得ておきたい 「お数珠」のマナー


皆さんは「お数珠」はお持ちですか?

法事の時には必需品ですが、日常生活での出番は無いので
持っていなかったり、持っていてもどこにあるか忘れた、、
なんていう方もいらっしゃるかもしれません。

細かなマナーの多い冠婚葬祭ですが、
やはりお数珠も持ち方などマナーがあります。
例えば、貸し借りはタブーとされていたり。
忘れたからといって、人に借りることはマナー違反です。

今回は、知っておかないと恥をかくかもしれない、
「お数珠」のマナーについてお話いたします!



「お数珠」の意味


お数珠は「念珠」とも呼ばれます。
お数珠を持って合掌する事は、下記のような意味があるそうです。

  • 故人様とつながる

  • 煩悩がなくなり供養される

  • 仏様の境地に近づく

仏事の時だけではなく、
・お数珠は持ち主の分身となり持ち主を守る
・持つことで煩悩が消滅し、功徳を得られる
などとも言われています。



お数珠の種類


本式数珠


お数珠に使う珠の数には意味があり、本式の数珠では、珠の数は108です。
仏教では、人には108つの煩悩があるといい、
珠を数えながら念仏を唱えると、煩悩が断ち切れるという考えです。

現代では、多くの方が略式数珠を用いられているため、
本式数珠を持つ方は少なくなっています。
ただ、宗派によっては本式数珠を使用するので注意が必要です。

略式数珠


片手数珠とも呼ばれ、男女で違いがあるのが特徴です。
略式数珠では、珠の数に決まりはありません。
108の約数の27個や18個で作られている数珠もありますが、
珠の大きさや使いやすい長さなどを考慮して作られています。



お焼香時のお数珠の持ち方


式場内など、基本的にはお数珠は左手に持ち
房は下に垂れた状態で持ちます。

お焼香をする際には、略式数珠の場合、
左手の親指と人差し指の間にお数珠をかけ、お焼香は右手で行います。
その後、右手を合わせて合掌します。
(両手の親指と人差し指の間にお数珠をかけても問題ありません。)

これは一般的なお数珠の持ち方ですが、
本式数珠は宗派によって長さや持ち方が変わります。

例えば、真言宗では両手中指にお数珠をかけて、そのまま挟んで合掌、
浄土真宗では二輪にして両手にかけるなど、
宗派によってかなり違いがあるので注意しましょう。



仏事でお数珠を使うときのタブー


冒頭に書いた通り、知らずにやってしまいそうなタブーがいろいろとあります。

  • 基本的に貸し借りはNG

  • 忘れた場合は持たずに参列する

  • ブレスレットなどのアクセサリーはNG

  • お焼香時にバッグから取り出す

  • 離席時にお数珠を置きっぱなしにする



お数珠は持っているけどなんとなく使用している、
そもそもお数珠を持っていないという方もよく聞く今日この頃。

お葬式がコンパクト化して参列の機会が少なくなってきているからこそ
しっかりマナーを守って参列したいですね。

持っていない方は、お気に入りのお数珠を探してみてはいかがでしょうか?






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