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【覚えておきたいお葬式マナー】        「袱紗(ふくさ)」のマナー


皆さんは「袱紗」(ふくさ)  を持っていますか?

以前3回に渡って書いたお香典マナーについて。
そのお香典と共に使われるのが、お香典を包むふくさです。

慶事でも弔事でも、ご祝儀やお香典を包むときには
マナーとして必要になる袱紗。
やはり冠婚葬祭にまつわる小物なので、細かなマナーが多いのです。

今回はそんなふくさの種類やマナーについてのお話しです!




デザインも豊富になってきたふくさ


ふくさにはいくつか種類があります。
慶事と弔事でふくさの種類に指定はありません。

最近はデザインやカラーも豊富になってきましたが、
デザインは慶事と弔事で使い分けなくてはいけません。


■ ふくさの種類

  • 風呂敷タイプ  (包むタイプ)
    1枚布の風呂敷タイプで、折りたたんでご祝儀やお香典を包みます。
    たたみ方は慶事と弔事で異なるので注意が必要です。

  • 爪付きタイプ  (包むタイプ)
    風呂敷タイプの1枚布に、最後に布を留めるための爪が付いています。
    飾り結びが付いたタイプもあります。

  • 台付きタイプ  (包むタイプ)
    1枚布に、ご祝儀袋やお香典袋などの金封を乗せる台が付いています。
    台には金封を止める爪が付いている物もあり、ずれにくくなっています。

  • 金封ふくさ   (挟むタイプ)
    長財布のような形になっていて、簡単に挟んで使うことができます。
    折りたたむ手間が省け、出し入れも簡単です。



■ 慶事と弔事でのふくさの色選び


ふくさのカラーやデザインは豊富になってきましたが、
慶事の場で使うのか弔事の場で使うのかによって
相応しい色というものがあります。

  • 慶事の場では暖色系を選ぶ

  • 弔事の場では寒色系を選ぶ

  • 慶事でも弔事でも使える万能カラーには紫色を選ぶ

また、最近は刺しゅう入りなど様々なデザインの物が販売されていますが、
弔事の場では、基本的には刺しゅうや飾りなどの無いシンプルな物
ベターとされています。

風呂敷タイプがベースの折りたたんで使うタイプのふくさであれば、
裏表で慶事と弔事が使い分けられるリバーシブルタイプもあります。

日常的には出番は多くないので2つは持ちたくない!
という方には、紫色ベースのものやリバーシブルタイプがオススメです。




ふくさの包み方


ふくさの包み方
、そして受付で渡す際の取り出し方にも
慶事と弔事でそれぞれマナーがあります。

今回は弔事の場でのマナーをお伝えいたします。

■ 弔事でのふくさのたたみ方


①  先ずはふくさをひし形になる向きで置きます。
②  中央より右寄りのところにお香典袋を縦位置で置きます。
③  お香典袋の右端の布を、お香典に被せるようにたたみます。
④  同じ要領で、お香典袋の下の布上の布を順に折りたたみます。
⑤  最後に左端の布を折りたたみ、はみ出した部分を裏側に織り込みます



ちなみに、慶事の場合はこの工程を全て逆に折りたたみます。
左寄りにご祝儀袋を置き、左 → 上 → 下 → 右 の順で折りたたみます。


■ お香典の出し方・渡し方


①  右の手のひらにふくさを置きます。
②  左手でふくさを開き、お香典を取り出します。
③  閉じたふくさの上にお香典を乗せます。
④  相手側から表書きが見えるように向きを整えてから渡します。

取り出した後のふくさは、お香典ほどの大きさに折りたたみ、
その上にお香典を乗せて渡しましょう。
金封ふくさは取り出した後にそのまま台代わりにして渡します。

渡し方に関しても、弔事の場合は工程が逆になります。
左手の上に置き、右手で開きます。



冠婚葬祭の場ではやはり小物の使い方にも繊細なマナーがありますね。

最近では、たたむ工程が省けてシワにもなりにくい金封ふくさを
使っている方が多いようです。
カラーやデザインも豊富になって、オシャレな物も増えましたよね。

急に出番が来ることの多い弔事のふくさ。
改めて、お気に入りの1つを探してみるのも良いかもしれませんね!





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