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良い葬儀屋さんの素質って?             気が付くか、気が利くか、だと思った話


SKKに入ってもうすぐ1年半が経つ中の人。

スタッフに聞いた、過去に出会った悪徳葬儀社さんのお話や、噂で聞いたヒドイ葬儀社さんの話、スタッフたちの仕事を見聞きしているうちに、
なんとなく葬儀屋さんとして持っておきたい素質が見えてきました。

あくまでも個人的感想ではありますが、今回はそんないい葬儀屋さんの素質について書きたいなと思います。

あまり人気のない葬儀業界で、「葬儀屋さんになりたい!」って方がどのくらいいるか分かりませんが、葬儀屋さんを目指いしている方の参考になれば嬉しいです。

※何度も言いますが、あくまでも個人的意見です!




世間からの葬儀屋さんのイメージ


皆さんは葬儀屋さんのイメージってありますか?

自分の家族や親族が亡くなった際には深く関わる葬儀屋さん。
しかしご自身やご家族が動議屋さんで働くとなると、話は変わるかもしれません。

今はだいぶイメージも変わってきましたが、昔は "死体を扱う仕事なんて…"
とかなり嫌煙されていたそうです。

SKKでも、転職してきた方が入社数日で "家族に反対された" と辞めたケースが何度かあったそうです。
ご自身はそんなに抵抗が無くても、ご家族からとても嫌がられる…という例も少なくありません。 

人から嫌がられる仕事なだけあって、
就職のハードルも高くないという側面もあります。
学歴も問われない事が多いので、いろいろな経歴の方が転職してきます。
それでいて、昔は収入も高額。…という事で、昔はお金目当てでいろいろな方が葬儀屋さんの仕事を選んでいたそうです。
(現在は全体的に昔ほどの高収入な仕事ではなくなっています)

業界でよく言われるのは、「葬儀業界はガラが悪い」という話。
近年ではそんなこともないのですが、相当ひどい態度の葬儀屋さんの話があったのも事実です。。

現在もそんな酷い振る舞いの方々はいますが、これはもうどんな業界でも多少は居る話かもしれませんね。
それも各葬儀社の雰囲気や規律によってかなり違いがあります。
よく教育の行き届いている葬儀屋さんでは、誠実で丁寧な方が多いです。




良い葬儀屋さんの素質は?


葬儀屋さんのお仕事とは、ざっくり言うと
大切な人を亡くしたご家族に寄り添って、お葬式のお手伝いをする事。

もちろん、身寄りのない方のご火葬をお手伝いすることもありますが、
大事なのは、故人様を亡くして悲しい寂しい気持ちに寄り添って、お葬式のお手伝いができるかどうかなのかなと思います。

「寄り添う」という表現はあいまいですが、おもんぱかるということ。
"一緒に悲しむ" という事ではなく、察してその時々で必要な行動をとることなのかなと思います。

お手伝いをするご家族によっては、というかご家族の中でも
人によって気持ちや悲しみの表現は違いますよね。

"悲しいから涙を流す" というストレートな表現だけではなく、
気が動転して何も考えられない・決められない状態になったり、
やり場のない感情を葬儀屋さんという他人にぶつけるしかなかったり、
「亡くなった」という事実を認めない…という方も居たそうです。

ご家族の心持ち次第で引くところは引く、時には強引にでも話をまとめる、ご親族様のご希望でも、あくまで喪主様のお気持ちを尊重する。
そんな臨機応変な対応が求められているのかなと思います。

平常心でいられなかった方も、ご葬儀が終わってしっかり故人様をみおくると、我に返ったようにお礼の言葉や謝罪をいただく事もあるそうです。
大切な人を亡くすという事は、それだけの衝撃という事ですね。

一筋縄ではないいろんなパターンで、気が付き・気が利く、そんな臨機応変で気配り上手かどうかが良い葬儀屋さんの素質なのかなと思います。

丁寧で誠実に、説明は的確に、料金は明確に…というのは多くの業種で必要な素質だと思いますが、それは大前提として
人の感情に敏感に気づき、臨機応変に気の利いた対応をし、少しでも不安を解消するように寄り添うのが、良い葬儀屋さんの素質かなと思います!




悪い葬儀屋さんのお話


良い葬儀屋さんも多いですが、悪い葬儀屋さんが結構いるのも事実!
中の人がこれまでに聞いた悪い葬儀屋さんのお話をご紹介します。
悪い葬儀屋さんのいるところは、だいたい会社自体あまり良くない…
という傾向が多いです。

  • 故人様やご家族様のお名前を覚えない、呼び捨て(裏で)。

  • 「うちは100万円以上じゃないと受けないから~」と金額で仕事を選ぶ。

  • 言葉遣いが悪い(裏でだけ悪い方も)。

  • お打ち合わせ時に大げさな説明や嘘で高い商品を買わせる、オプションを付けさせる。

  • 不明朗な名目の料金を上乗せする。

  • 「大切にお預かりします」と言いながら故人様を車の中に放置。

  • お棺を積み重ねて安置する。

  • 故人様を物のように扱う。

  • ご自宅安置でご家族の希望でもないのにドライアイスを交換しない。
    (ドライアイスは小さくなっていくので基本的には毎日交換します)。

  • 途中で業者を変える際など、キャンセル料と称して高額を徴収する。


他にも様々な悪い葬儀社さんの話がありますが、基本的には故人様を大切にしない、ご家族の気持ちを大切にしないという業者が悪い葬儀屋さんです。
言葉遣いは悪くても情に厚い葬儀屋さん。
というパターンも中にはありますが…。

葬儀業界の風習で、これも嫌煙される仕事だからかもしれませんが
お手伝いしたご家族から「御心づけ」をいただいていたそうです。
葬儀屋さんや火葬場などそれぞれにいただく風習だったそうで、それがマストで請求書に追加されている…という業者もまだまだあるそうです。
いまの時代には合わない風習ですよね。

昔ながらの風習が色濃く残る葬儀業界、現代では非常識な風習や暗黙の了解が多いのです!
いろいろと風穴を開けたいところですね。




大切な方を亡くした悲しみは、しっかりおみおくりする事で乗り越えられることがあります。

亡くなった故人様を大切にしながら、ご家族が満足のいくお葬式を執り行うお手伝いをしておみおくりを見守る。
それが葬儀屋さんの大きな役割で、必要とされる仕事なんだなと思います。

ご火葬100%の日本で、流れ作業ではなく1人1人を大切におくりだす。
遺された人たちが、いつか納得してまた前を向いて行くためにも、葬儀屋さんという職業は尊い仕事なんだなと改めて思います。

いざという時に頼りになる、困った人の味方、町の葬儀屋さん。
そんな葬儀屋さんで居られたら良いなと。

そしてそんな葬儀屋さんになりたい!という方が居たら、いつでもご連絡をお待ちしています!





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