東京が住めば都になっていた話
「いや、東京はれっきとした都やろ。」
そんなツッコミが飛んできてもおかしくないこのタイトル。
「東京都」というくらいなのだから疑う余地もなく都なのだけど、社会人になる前の私には都云々以前に、東京が居心地の良い場所だと思えるようになる予感が全くしなかった。
その証拠に、noteの下書きを遡ってみると確かに「東京が、住めば都になるのだろうか」という一言だけ残した記事があった。ちょうど去年の今頃に書き残していたものらしい。
ところがどっこい。
引っ越してから一年がたった今、見事に東京都ライフを満喫している。
本当に都になった。
厳密にいうと、「東京」というより今の私の周りの環境や人、コミュニティが居心地良く、且つ時に刺激的だというのが大きい。
そもそもなんであんなに東京に来るのが嫌だったのかといえば、家族や友達がいる住み慣れた土地から離れるのが不安だとか、人やビルや情報で溢れかえった都会に一人で暮らして「社会人」を演るのが不安だとか、そういったネガティブな感情があったから。
いくら便利な都会だとしても、都にはならないと思った。人との繋がりができなければ、私にとっては空っぽな街で終わってしまっていたんだろうなと思う。
だからこそこの1年間で出会えた人、環境、コミュニティがものすごく暖かくて、家族や今まで関わってきた人以外でこんなにも親しくなれる人がいるんだな、なんて感じた。
多少わがままや生意気なことを言ったって案外受け入れてくれたり、快く頼らせてくれる人もいるんだなあ。
なんとなく、電車の窓から見える景色に親しみを覚えるようにもなった。東京なんてどこも無機質なビルだらけなんじゃないかと思っていたけど、一駅向こうに行くだけで街並みや雰囲気が変わるし、夜中に街を灯している人工的な灯りすらも、今の自分にとってはなんだか良いなと感じられる。
もちろん東京の全てが好きなわけではないしまだ慣れないところもあるとはいえ、自分が好きだと思える場所が増えたのは単純に嬉しいなあ。
そうはいってもそろそろ関西の街並みや実家が恋しいので帰省しようかしらと思う今日この頃です。
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