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キッズキッチンレター2月号

 1月のテーマは「冬の野菜」でした。冬はどんな季節でしょうと問いかけるところから始まります。冬は太陽の光が少ないので、暗く、寒い季節です。野菜は植物なので、植物が栄養を作り出すための光がないと、栄養を作ることがしにくくなります。そんなわけで、葉っぱの野菜、温かい地面の中にもぐる土の中の野菜が多くなります。花を咲かせて実を結ぶには、太陽の力が少なすぎる時期なんです。
 そして葉っぱの野菜も、独特のロゼットと呼ばれるペッタリと地面に引っ付いた形になる野菜もあります。タァサイやほうれん草でよく見られ、少し土がついていて洗う大変さはありますが、甘くて歯応えもほどほどによく美味しい冬の形です。寒さから身を守るために、地面に引っ付いた丸い形になるのですが、夏にはありえない形です。夏に地面についてしまうと、虫がやってきてあっという間に食べてしまうことでしょう。ロゼットの形になった草や野菜を見ると、冬の深まりを感じます。
 さて去年はずいぶん長い間暑かったおかげか、野菜の旬も少し変わっているように思います。年末から1月にかけてはトマトが大盛況でした。2月に入り、もうすぐ立春、菜の花や茎立ち菜もスーパーの店頭に顔を見せるようになりました。とても寒い時期ではありますが、春の野菜、春の魚介類がポツポツと覗いています。
 2月1日より、来年度2024年度のキッズキッチンの募集を始めました。来年度のテーマは「料理は科学だ!」です。火加減、水加減、切り方、混ぜ方、段取り、順序、学校で習う理科実験のようなことを毎日台所で行っています。実験の手順や準備、条件をプロトコルと言いますが、科学実験のようにプロトコルを書き出すと、単純な料理でも、その情報量の多さに驚きます。来年度は、より科学の視点から、お料理を見つめ直す1年間です。
 またご要望の多かった2歳からのプチクラスが土曜日午前中に登場します。やる気があるのだけれど、家で包丁を使わせるのは怖い、といった方におすすめ。毎月のテーマは同じで、より簡単に、楽しく集中できるコースです。
 そしてお菓子のコースはパワーアップ!今までのキッズキッチンメニューに新しいレシピが加わります。今までのコースを受けられた方にも全く新しいおすすめの新講座です。

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